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09月12日-03号

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  1. 下松市議会 2018-09-12
    09月12日-03号


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    平成 30年 9月 定例会(5回)平成30年9月12日平成30年第5回下松市議会定例会会議録第3号───────────────────議事日程  平成30年9月12日(水曜日)午前10時開議 日程第1、一般質問本日の会議に付した事件  日程第1出席議員(20人)11番  浅 本 輝 明 君        12番  藤 井   洋 君13番  近 藤 康 夫 君        14番  永 田 憲 男 君15番  阿 武 一 治 君        16番  河 内 裕 文 君17番  磯 部 孝 義 君        18番  山 根 栄 子 君19番  原 田 真 雄 君        20番  矢 野 忠 治 君21番  近 藤 則 昭 君        22番  渡 辺 敏 之 君23番  田 上 茂 好 君        24番  松 尾 一 生 君25番  中 谷 司 朗 君        26番  村 田 丈 生 君27番  中 村 隆 征 君        28番  金 藤 哲 夫 君29番  堀 本 浩 司 君        30番  高 田 悦 子 君欠席議員(なし)                説明のため出席した者       市長             國 井 益 雄 君       副市長            近 藤 和 彦 君       教育長            河 村   崇 君       上下水道局長         白 木 正 博 君       総務部長           藤 本 泰 延 君       企画財政部長         玉 井 哲 郎 君       生活環境部長         清 水 信 男 君       健康福祉部長         小 林 樹代史 君       経済部長           吉 次 敦 生 君       建設部長           古 本 清 行 君       教育部長           小 田   修 君       消防長            原 田 保 寿 君       子育て支援担当部長      鬼 武 良 光 君       監査委員           河 村 堯 之 君議会事務局職員出席者       事務局長           原 田 克 則 君       議事総務課長         大 空 之 文 君       議事総務係長         引 頭 朋 子 君───────────────────────────────午前10時00分開議 ○議長(中村隆征君) おはようございます。ただいまの出席議員20人であります。 これより平成30年第5回下松市議会定例会の3日目の継続会を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付したとおりであります。 △日程第1.一般質問 ○議長(中村隆征君) 日程第1、一般質問を行います。 別紙一般質問通告書の順により順次質問を許します。近藤康夫議員。    〔13番 近藤康夫君登壇〕 ◆13番(近藤康夫君) おはようございます。近藤康夫です。通告の順番どおりに一般質問を行いますが、その前にさきの西日本豪雨でお亡くなりになられた二百数十名以上の皆様、また、7月10日前後以降、大変な猛暑で約1週間で熱中症による全国で65名の亡くなられた方々、また、9月に入りまして台風21号による大阪、関西方面でこれもまた2桁で亡くなられた方々、加えて北海道震度7の大地震で41名の亡くなられた方々に対し、哀悼の気持ちをあらわすと同時に被災をされた皆さんには心よりお見舞いを申し上げます。また、下松市も含めて被災された自治体の職員、救命救助に当たられた警察、消防、自衛隊、海上保安庁等々、また豪雨の後、大変な猛暑の中を土砂を撤去する作業などに従事をされたボランティアの皆さん、そういった活動に対して心から敬意を表したいと思います。 さて、質問に入りますが、1項目めは本市における治山・治水(防災・減災)対策についてお尋ねをいたします。 今回の西日本豪雨の際には、最初の一撃は限られた地域のゲリラ豪雨から始まりました。下松から始まったといってよいと思います。 7月4日の夜は、私、大城で懇親会がありまして、アルコールが入っておったわけですが、その懇親会が終わって2次会に行こうかなと思ったときに、空を見上げますとどんよりと黒い雲が不気味な状態で星空でない、これは夜は雨が降るという予報だったから帰ろうということで真っすぐ自宅に帰りました。で、爆睡中だったんです。日付が変わって7月5日の1時過ぎごろ、突然、ドドドドド、バシャバシャ、滝のような雨が我が家の屋根瓦を打ちまして、本能寺の変が起こったのかと思ったわけです。1階におりますペットのダックスフントのチャロという名前の犬がおるんです。これがまた森蘭丸のごとくワンワン吠える。庭に不審者が侵入した、ろうぜき者はというような感じで2階に向かって吠えるわけです。これ何事かと思って1階におりて、パソコンを立ち上げるには時間がかかりますので、すぐNHKのデータ放送で確認をしました。そうしますと今ごろはアメダスというのがあって、拡大もできるんですが、ちょうどそのときは米川から笠戸島、深浦までのところだけ赤くなっておる。時系列でボタンを押したら動きますのでそれをしましたら、30分前と30分後ぐらいが出る。そのうちその赤いのは西から東へ小さくなってということで、そのうち落ちつくだろうということで、半分寝ぼけていますから、かわいいペットのワンコの頭をなでながら、是非に及ばず、大したことはない、そのうち落ちつく、雨だと言ってまた2階へすたすたと上がって寝たわけですが、結局その滝のような雨というのが、下松市においては観測史上初の時間当たり86ミリの雨だったと。これは全国ニュースにどうもなったようで、京都におります次男が電話をしてきました。お父さん、大丈夫か。下松の青柳とか古川町とか栄町の一部あたりがどうも浸水したようだけど大丈夫かというようなことで、一部全国ニュースにもなったようです。 昨年の大分県日田市あるいは福岡県の朝倉市、線状降水帯による被害がありましたが、線状降水帯というものが近年日本の気象を大変狂わしている。線状降水帯というのは何かというと、海水面が上がってまず積乱雲が発生します、入道雲です、いわゆる。これが行列になって次々と発生する。それでそれが長時間激しい雨を降らせるというそういう現象のようですが、そういった線状降水帯による長時間の集中豪雨に対して、我がまちを流れる河川の堤防あるいは護岸等の強度は万全かどうか、まず第一にお伺いをしたいと思います。 2番目に、切戸川、平田川、末武川という名称になっておるところ、2級河川、生野屋川とかその他の準用河川、これは市が管理をするわけですが、あるいはため池等々のしゅんせつの予定、計画についてお尋ねをいたします。 3番目に、避難情報の出し方と避難に結びつける情報提供のあり方について、今のような状態でいいのか。今回は適切だったのか。 昨日も同僚議員から添谷、山田方面の大変な状況の報告がありました。担当する総務部長が適切であったというお話でしたけれども、私が検証した限りにおいては、例えば岩国市、今回、人的被害がありました。7月5日の大雨警報、土砂災害の発令、これは気象庁ですが、これはうちも1時50分、岩国市も1時50分で同じなんですが、問題は7月6日の15時50分に本市の市内全域に出した避難準備・高齢者等避難開始情報の発令、これは15時50分ですが、岩国の場合は同じ7月6日の午前10時に発令しています。6万5,000世帯、約13万5,000人、約6時間早い。土砂災害の避難準備・高齢者等避難開始情報の発令というのが私は大変大事だと思うんです。 西日本豪雨の際は、停滞した梅雨前線に大量の水蒸気が流れ込んだ。台風7号というのが日本海に抜けて沖縄から東シナ海に向けて見たこともないような物すごい水蒸気が発生しているという、テレビで気象関係者の予報がありました。これが台風7号に引きずられてやってきて、早くいうと九州北部から東海方面にかけて長く滞在した。最初の一撃はさっき申し上げた地域限定型のゲリラ豪雨だったと思うんです、下松の。最後のとどめは、この停滞した線状降水帯の集中豪雨のゾーンがやや東に寄っておったんです。徳山から岩国というよりも愛媛県西部、広島県広島市の東部、そして岡山県の倉敷の真備町の方面に最後の線状降水帯の帯がかかっておった。これがもしもうちょっと西側にかかっておったら、これは我がまちも今回以上の被害があったんではないかということで、いずれにしても東海から九州にかけて15個の線状降水帯ができていたようです、この3日間で。そして、11の府県に気象庁による特別警報が発令された。これだけの数の特別警報が出たのは異例であって、初めてのことではないかと思います。ですから、そういった避難情報の出し方と避難に結びつける説得力ある情報提供のあり方について、どのようにお考えか聞いておきたいと思います。詳しくは2回目で行います。 4番目に、マイ・タイムライン計画、これは避難マニュアルの作成について問いただしておきたいと思います。 三、四年前に常総学院高校がある常総市を中心に鬼怒川が氾濫して、やはり2桁の死者が出た。今回、防災の分野を所管する本市の総務教育委員会視察受け入れを常総市はお断りになられましたんで、その近くの龍ケ崎市に調査に行ってきますが、ここは直接電話で、固定電話あるいは携帯電話、スマートフォンに向けて防災無線で流すような情報を無料で送っておる。ですから、近所で、隣町で人的被害が出たというようなところはやっぱり危機感が違う。市役所の職員もそうだし、地区の住民も違う。したがって、マイ・タイムライン計画をつくるのも、その危機管理の職員がファシリテーターとなっていろんな解説をする、ハザードマップも。そして、演習をして自分でタイムラインをつくる。3日前からどうするかと。私は、いわゆる東日本大震災でプレートテクトニクス、海溝型の巨大地震が起こったら津波が起こるというイメージは、今、皆、日本人は持っていると思います。これからは集中豪雨、豪雨が起こったら河川の氾濫と土砂災害が起こるというふうにすばやく頭に思い浮かべるというくせをまずは定着させる必要が意識の上であると思っております。「三十六計逃げるに如かず」、また詳しくは再質問でやりますが、いかにして逃げるかということが最大のポイントだろうと思います。 大きな2番目に移ります。 命にかかわる危険な暑さの対策についてお伺いをいたします。 その1番目は、小・中学校空調設備設置基本計画策定業務についてであります。先般の本会議あるいは委員会、そしてきのうの一般質問でこのことについては概略、概要が理解できましたが、子供たちが日常的に使う全ての教室、普通教室に空調設備、エアコンの設置が完了するのは、では一体いつごろになるんだろうか。事業手法もいろいろあるでしょう。しかし、周南市や下関市の今回の対応を見ますと早いです。下関なんかは来年の当初予算じゃおそいと、3月から4月の春休みに全部の工事をやって全ての中学校、小学校にエアコンを設置するというようなことで報道がなされていました。財政的には我がまちは県内13市では一番いいのではないかと思っておったんですが、ここらあたりのことも含めて後ほど市長さんにも聞いておきたいと思います。また、設置の順番をどう考えているか。このことについてもお伺いをしておきます。 2番目に、広域避難所としての位置づけも有するスポーツ公園体育館の空調設備の必要性について尋ねておきます。 最後に3番目ですが、熱中症の疑いによる救急搬送の件数の本市における年度ごとの推移についてお知らせをください。 いずれにしても7月二、三日、本市でも猛暑日がありました。35度を超える。8月には9日前後あったんですか。 昭和42年、今から50年前、私、小学校の4年生でしたが、この年は暑かった。台風も多かった。ところが、この間テレビで見ていますと、真夏日が連続して20何日間かあったと。それで大騒ぎをしたらしい。30度をちょっと超えただけです。ことしの夏と比べれば雲泥の違いで、花岡小学校にプールができた年で、2年、3年のころは浴川をふさいで、そこで水泳をやっておった。涼しかった。衛生状態のことは言いませんが、そんな時代でした。30度をちょっと過ぎるぐらいですと、いわゆる「心頭滅却すれば火もまた涼し」で耐えられる。だけど、こういった精神論はもう通用しない。30度プラスアルファぐらいまで、私はそういうふうに思います。 そういう意味で、今回、補正予算においてエアコン設置の基本計画の策定業務を提案されたことは一歩前進だとは評価しますが、近隣の周南市であるとか、あるいは下関市であるような対応を見ますと、うちより早い、なぜだろうかと、こう思うわけです。特に公集小学校の何年生の教室か知りませんが、先般、本会議の初日ですか、室内温度が38度という報告がありました。これは異常です。冷却グッズあたりを持って来ることができるのかどうか。私ども議場ではエアコンもきいておるし、暑けりゃ扇子もあおぐんですが、一生懸命先生が授業をやっているのに小学校の低学年の子が扇子であおぐっちゅうわけにもいかんでしょうから、そこらあたりどういう状態だったのか。生の声を聞いておられればあわせてお知らせをしていただきたいと思います。 あれこれもっと話がしたかったんですが、残りの時間は1分半ということで、1回目の質問は、以上で終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) おはようございます。近藤康夫議員の一般質問にお答えをいたします。 1、治山・治水(防災・減災)対策について。 (1)線状降水帯による長時間の集中豪雨に対し、河川の堤防・護岸の強度は万全か、(2)2級河川・準用河川・ため池等のしゅんせつの予定・計画についてに一括してお答えいたします。 平成30年7月豪雨におきましては、2級河川切戸川や準用河川小野川等で多くの溢水、護岸崩壊の被害が発生しております。 被災箇所の早期復旧と各河川の計画的な改修事業につきまして、山口県への要望も含め尽力してまいりますが、近年の異常気象がもたらす経験したことのない集中豪雨に対し、万全な施設を整備することは非常に困難であると考えております。 その中で、河川・ため池等の既存施設の有効機能を確保することは減災対策上、非常に重要でありますので、定期的な河川巡視により状況を確認しつつ、しゅんせつ等維持管理に取り組んでまいります。 (3)避難情報の出し方と避難に結びつける情報提供のあり方について、(4)マイ・タイムライン計画避難マニュアル)の作成についてに一括してお答えをいたします。 避難情報につきましては、下松市避難勧告等判断マニュアルに基づき、雨量、水位等の状況を見ながら総合的に判断し、発令しているところであります。 今後も適切なタイミングで躊躇なく避難情報が発令できる体制の確認及び徹底を図ってまいります。また、市が発令した避難情報が市民の適切な避難行動につながるよう、市広報や出前講座など、あらゆる機会を活用し、周知啓発していきたいと考えております。 また、マイ・タイムライン計画の作成につきましては、必要性の有無を含めて、今後研究してまいりたいと考えております。 2、命にかかわる危険な暑さの対策について。 (1)小中学校空調設備設置基本計画策定業務については、教育長のほうから御答弁申し上げます。 (2)広域避難所としての位置づけも有するスポーツ公園体育館の空調設備の必要性についてにお答えいたします。 スポーツ公園体育館は収容人員が多く、大規模災害時は有効な避難所となります。このたびの豪雨災害では避難所として開設しており、暑さ対策といたしましては、空調設備がないため、備えつけの換気システムで対応したところでございます。議員お尋ねの空調設備の必要性は認識しておりますが、設置には多額の費用を要するため、慎重に検討してまいりたいと考えております。 (3)熱中症の疑いによる救急搬送の件数の年度ごとの推移についてにお答えをいたします。 下松市の熱中症の疑いによる救急搬送の件数は、平成22年度から20件前後で推移しておりましたが、平成25年度を境に7月、8月の日照時間に連動する形で10件程度の変動が認められているところであります。過去5年間の特徴としては、屋外作業を伴う就業者や高齢者の方々の割合が全体の3割を占め、次いで在宅中が2割強、あとは歩行中、スポーツ中、屋内作業中という順になっております。また、男性が全体の7割を占め、週の前半の10時から16時に集中していることが見受けられるわけでございます。 ことしは、生命の危険を伴う記録的な猛暑という報道の呼びかけに集約されるように、全国の熱中症による救急搬送人員は過去最多の9万人強で右肩上がりを継続しております。 本市におきましては、日照時間の更新があったにもかかわらず、全国のように急激な増加は認められないことから、市民の皆様方の自助努力や在宅中の方々への声かけや見守りが功を奏したのではないかと考えているところであります。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 河村教育長。 ◎教育長(河村崇君) 近藤康夫議員さんの御質問にお答えします。 (1)小・中学校空調設備設置基本計画策定業務について。 ①全ての教室に空調設備(エアコン)の設置が完了するのはいつごろか。②設置の順番をどう考えているかに一括してお答えします。 このたび、補正予算に計上しております小・中学校空調設備設置基本計画策定業務の中で、整備する教室、動力源、事業方式、概算費用等の事業の基本的な考え方を定めることとしております。 お尋ねの事業完了時期及び設置の順番等のスケジュールについても基本計画の中で決めていくことになります。 教育委員会といたしましては、児童生徒の教育環境の向上及び健康保持の観点からできるだけ早期に設置できるよう事業を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) それでは、再質問は1問1答方式でお願いをいたしますが、質問の順番は大きな2番のほうから入りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 7月10日前後から8月末までで約50日間、こんなに暑い夏は私はなかったと思うんです。 まず、市長さんにちょっとお伺いしたいんですが、7月、8月、各地域で夏祭りであるとか花火大会であるとか、いかだレースであるとか、いろんなイベントがあって来賓として出席をされたと思うんですが、昨年あるいは一昨年の夏と比べて、ことしの夏、土曜日も日曜日もいろんな行事に参加をされていると思います、昼夜を問わず。体感的にどういう印象をお持ちだったか、まずその感想からお聞かせください。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 体感ですね。もう答えはおわかりと思うんですけど、例年に比べたら本当に暑かったです。覚えているんですけども、出会う人、出会う人にことしは何回暑いですねという挨拶をしたんですかねと話すのが定番になったくらいです。ちょうど7月は笠戸島がああいう事態になりましたので、そこは少し斟酌しながら暑いと言ってもおれんなというふうな気持ちは若干ありましたけども、先ほど言いましたように出会う人、出会う人に暑いですね、暑いですねというのが定番で確かに異常な暑さというのは体感したところです。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) 私の感覚でいいますと、去年までの夏と比べて2段階ぐらい暑さのグレードが上がったように感じました。というのも、去年までは自宅におりましても、大体、午後ぐらいからエアコンをかけておったんです。ことしはもう9時ぐらいの時点で室内の温度が30度を超えて、俳句の世界では夏の太陽のことを炎帝──炎の帝というんですが、東の窓を開けて網戸から山田方面から太陽が上がってくるんだけれども、炎帝よ、もういい加減にしてくれと言いたくなるぐらい暑かったです。湿気も高かった。したがってエアコンをつけたと、こういうことなんですが、1回目で問いかけをしたつもりでしたが、特に教育関係から答弁はなかったんですが、公集小学校の室温が38度だったという報告が本会議の初日にありましたが、それは何年生で、生徒たちはどういう反応で、あるいは教員の皆さんはどんなことを教育委員会当局に報告されていたか、もし聞いておられればお知らせください。 ○議長(中村隆征君) 小田教育部長。 ◎教育部長(小田修君) 今回の教室の気温の調査で一番高かったのが38度、1日でございますが、これは公集小学校で7月17日、5年生でございます。3階です、校舎は。 この調査は1日2回ということで、午前8時ごろと午後2時ごろということでございまして、やはり休み明けの月曜日とかは高くなるという傾向があるということが出ております。また、この気温調査の分析につきましては、また9月も調査するということをやっておりますので、その辺の調査も含めて今後この基本計画の中でも分析をしていくということで考えております。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) 5年生で3階であったということのようですが、こういった異常な室温のとき、まだ1学期の最中ですが、いわゆる冷却グッズ、ことしは新聞等の報道によりますとエアコンを設置していない部屋にもエアコンを追加でつける、あるいは冷却グッズ、甲子園の高校野球の大会でもピッチャーあたりがベンチに戻ってきたら保冷材を巻いたり、経口補水液はもちろん、スポーツドリンクも飲んだり理学療法士だとかそういうスタッフをつけて、あの暑い最中に激しい運動をするんですから、いわゆる冷却グッズの持ち込みだとか、うちわだとか、どういうことを対応で考えていたんだろうかなと。 私が仮に、今、小学校5年生で11歳で38度の気温の中で授業を受けたとしたら、休憩時間になったら廊下に走って行って水道の蛇口をひねって頭から水をかけてこの辺を冷やして、タオルで水を絞って何回も何回もふかんとちょっと授業を受けられる体制にならないんじゃないかと思うんですが、そこらあたりはどうだったんですか。特に聞いておられませんか。 ○議長(中村隆征君) 小田教育部長
    ◎教育部長(小田修君) 教室の暑さ対策といたしましては、2台ある扇風機がフル稼働しているというような状況というのは聞いております。あと水分補給、室内であってもこまめな水分補給をするようにと、そういうことを徹底はしております。あと保冷材等冷却グッズのそういう活用とかいうのは、ちょっとそこまでは聞いておりませんが、その辺は各学校で対応されておるというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) 基本的に去年までと違わないわけですが、最近は家電、大型店あたりに行っても羽が回るんでなしにこんなようなダイソンとかいろいろ冷風が出る扇風機がありますよね。それからニュースなんか見ていますと、歩道を歩いている人が携帯用の扇風機でこの辺を冷やしながら歩いていたり、いろんな工夫をしながらことしの夏の暑さをしのいでいったということで、もうちょっと何らかの対応をしたのかなと思っておったんですが、そこで空調ということになるわけです。市長さん。 冒頭、ちょっとお話しましたように、近所から言いますが、これは山口新聞ですが、山口新聞では、例えば隣の周南市は市内の全14中学校については来年度までにエアコンを設置することが既に決まっていると、周南市の中学校は来年の夏までにもう設置をするんです、中学校。そして、小学校が27校あるんだけれども、これも設置を決めたんですが、来年度は市の実施計画で方向性を示すというふうに報じられています。私が驚いたのは、下関なんです。下関の前田市長は、小中学校の普通教室のエアコン設置をやるなら来年の夏の暑くなる時期までに設置しないと厳しいので準備を進めていると、春休みが工事のポイントになるので、3月議会──3月議会というのは来年の3月議会です、3月議会で予算を決めているようでは遅いと思うと語り、今年度中にも工事に着手したい考えを示したと。現在は、ほとんど普通教室はエアコンはないんですが、対象教室は800室以上、前田市長によると設置費は1室あたり約300万円、全体で約24億円かかる見込みと。すごいんじゃないかと思って、一気にやってしまう。名前も前田っちゅうぐらいだから、前倒し、前倒しでやったんかもわかりませんが、下関市も今、角島のほうまで範囲が広がっていますでしょう。旧豊北町とかあっちの。だから、教室によっては生徒数が少ない教室もあるはずなんですが全部やってしまう。 先般の委員会でも地方交付税の質問だったか、測定単位、単位費用の一部が変わったと、単位費用掛ける補正係数でもって地方交付税を算定されるんですが、財政的には下松が一番財政力指数を初め、県内13市の中ではましだと思っておったんですが、下関市とか周南市がそれじゃあ規模は大きいですが、何か交付税算定とかそういったものでそういう変化があったのかどうか。すごいスピーディーな感じがするんですが、いかがですか。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政課部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 財政力の問題ということで、やはり下関市あるいは周南市、合併をした市町村でございます。かねてから合併特例債等そういったものを基金に積み増しというのもあろうかと思います。そういったところで、やはり下松市は単独市制をしいたということもございまして、そのあたりの財源的なものは他と比べてはちょっと弱いかなというところはあろうかと思いますので、一概に下関市あるいは周南市ができたから下松市はもっと財政力があるからできるんではなかろうかということにはつながらないというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) それでは、エアコンの動力源、事業方法、あるいは概算費用等も含めて今度の基本計画で決めていくという答弁でしたが、周南市議会のケーブルテレビの中継をたまたま二、三日前につけて見ていましたら、周南市はガス方式でやったほうがランニングコストが低いっちゅうことで、そういう答弁を担当部長がされているのをたまたま見ました。部分的ですけど。周南団地あたりは都市ガスが来ておったり、だから、電気でやるのとガス方式というのがあるのかな、動力源。それから、事業方法については先般から直接施工とリース方式、そして3番目は民間活力を活用したPFI、それぞれのメリット、デメリット、あるいは補助がとれるかとれんか、文科省は来年の当初予算に向けて8月末の財務省に対する概算要求で2千4百数十億円要求していますよね。官房長官も学校のいわゆる空調設備に補助を出すという方針も決められたんですが、簡潔にそういったところのメリット、デメリットをお知らせください。 ○議長(中村隆征君) 小田教育部長。 ◎教育部長(小田修君) まず動力源につきましては、電気とガスがあるわけでございますが、ガスは都市ガスということになりますけど、電気代とガス代を比較しますと一般的にはガス代のほうが安いということで、ランニングコストはガスが優位ということがございます。ただし、メンテナンスの関係とか、あと災害時の安全性ということを考えますと電気のほうがメリットがあるのかなというようなところもございます。うちが設置しているエアコンにつきましては、下松中学校の職員室等で一部都市ガスを入れております。 あと事業方式につきましては、基本的には4つの方式がございまして、従来方式、これは直接施工方式ですけど、あとDBO方式、それとPFI方式、PFIにもいろいろあるんですけど、一般的に多いのがBTO方式というものでございます。あとリース方式、この4つが代表的な方式でございます。それぞれメリット、デメリットございますが、国の補助金の対象ということでいいますとリース方式が交付対象外といったところがあります。あとは資金調達のところで従来方式とかDBOは市の資金でございますが、PFIとかリースは事業者の資金といったようなことになりますし、あとは整備期間の短縮を図れるかといったところでは、従来方式よりはPFIとかリースのほうが事業期間の短縮が可能であるといったようないろいろありますので、この辺を基本計画の中で比較検討していきたいというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) 昨年の夏に総務教育委員会で小学校全部、8月に視察をして、例えば花岡小学校では第三校舎に8つのエアコンがついたんですか。我々の市内行政視察が幾分かは改善につながったと思うんですけれども、とにかく来年はことしの夏ほど暑くないかもわかりません。しかし、来年も再来年もかなりの夏の暑さになるであろうということは想像ができるんです。ハンディキャップがある子供さんとか障害を持つお子様、特別教室でエアコンがあるんでしょうが、普通教室で授業を受ける子供さんもみんながみんな、大坂なおみさんのような健康優良児じゃないわけです。ですから、エアコンが設置されるのに今のままだと最低でも3年から5年ぐらいかかるんかなというような印象を持つんですが、今年度基本計画、来年実施計画、それからやる。中学校からやるんか小学校からやるんか、低学年からやるんか高学年からやるんかわかりませんが、できるだけ早く整備したいということですが、もっとスピードアップしておる県内の市もあるということになると、やっぱり保護者からもあるいは我々議員からもどうかどうかとこういうふうになるんで、そこら辺考えて早く設置されるようにお願いいたします。 そして、今の熱中症の推移ですが、これについては、いわゆる毎日のように命にかかわる危険な暑さということで、室内ではためらわずエアコンを使用し、小まめに水分、塩分を補給してくださいっていって、何回も何回もNHKでやっている。毎日のように山口県に高温注意情報が出されましたとこういうのが出るんで、熱中症の搬送件数については、取り立てて目立った、数が多かったということはなかったようですが、中国新聞が8月31日にまとめたところによると、2014年は中国5県で1,860名、2015年は3,076名、2016年は3,615名、2017年が3,558名、本年は8月26日までの速報値で中国5県で5,797名、約6,000名近い人が運ばれている。ずっと右肩上がり。山口県だけでみると、827名ということのようだったようです。 答弁の中にありました、男性が7割という御答弁があったと思うんですが、これ、どう考えたらいいんですか。男性は屋外で作業する場合もある。あるいはボランティア等で土を掘り返したりするようなこともあるのかもわからんが、一般的にこの熱中症、それは山口県、中国5県で約6,000名、全国で9万件ということですが、全体でみて、いわゆる男性のほうが多いのかなということは、女性のほうが暑さに対抗力があるというふうに考えたらいいのか、そこら辺のとこどのように分析されてますか。まあわかれば。 ○議長(中村隆征君) 原田消防長。 ◎消防長(原田保寿君) 平成22年から統計を取り出して、そして過去5年の145件、これについて全て分析をしていました。そして、屋外の作業によるものが28.47%、男性が屋外の作業をしていてということについては多くございます。時間的な、どうしても縛りの中でその業務を続けなくてはいけない、あるいは高齢者の方の農作業であったりあるいは家の周りの作業、こういったことに携わっておられて、そして具合が悪くなられたといった状況でございます。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) いずれにしても、ことしの夏は異常だったと。草刈りの達成感はほぼ5日、エアコンに命を託すこの猛暑。来年もことしと同じような夏が来ると、ちょっとうんざりするわけですが、暑さ対策についてはこのぐらいでやめておきます。 もっと大事な、このいわゆる治山治水防災減災対策についてお伺いしますが、私のところの西村の場合は、西村通りの一応突き当たりの山陽自動車道の取りつけ道のところに、風呂ケ迫というため池があります。3日間の豪雨の後、そこの状況とその近所で民有地に土砂が流れて、家までいってはいないんですが、それは暑いときに水を含んだ土砂をスコップで少しかき出して、歩いて通れるようにする作業のお手伝いしましたが、本当に重かった。 土木やあるいは経済部農林水産課の方にも見てもらったんですが、簡単に言うと、市長さん、一番上の弥八田のため池は既に切開しておりますので、こういう状況なんです。写真は担当が撮っているはずです。これがため池、これが石観音の沢からくる西村川の上流で、早く言うとこれが生野屋川になり平田川につながるんですが、ため池がこうあると。ここに堤防というか堤があって、何年か前に立派に直したんですかが、この赤いところが扇状になっておるのが土砂なんです。それが、表面に見える。 それで、水はどういうふうに流れているかというと、上から来てこの土砂とともに行って、こういうふうに時計回りに行って、ここに流れてこういうふうな水の流れ。この辺には、私の腕ぐらいの木切れやらなんやらがたまっておる。一種の砂防ダム的要素もあるわけです。 25年前、30年前は、このため池を使う利水の権利者というか使う方が10軒あったんだけど、今は4軒程度ですが、農業用水としての利水というよりも135世帯、あるいは周辺も入れればもっと住居がありますから、万が一この堤防が決壊したりオーバーフローしたらどうなるんだろうと心配をされる方が何人か町内にもおられるわけですが、このため池、ほかにもいろいろあると思うんですけど、きのう添谷の話をされました。地元のことを言いますが、このため池のしゅんせつはいつ行うのか、ここらあたりをお知らせください。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 西村川上流のため池につきましては、現地は既に確認しております。先ほど議員さんおっしゃられましたが。そして、取水地、田んぼの水をあてることもあるでしょうし、そういう時期を避けて、稲刈りも終えて、ことし中には、しゅんせつを実施したいというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) ことし中にしゅんせつをされれば、一定のキャパが保てるわけですから、どんどんどんどんたまっていくと安全上大変問題も出るということで、そこはよろしくお願いをしたいと思います。 二級河川、準用河川等のしゅんせつです。定期的にやっている、あるいは日ごろからここはどうかなというところは取り除いたりするんでしょうが、二級河川については県ということになりますが、ここらの見通し。 それと、切戸川が──これ土砂災害ハザードマップの中央地区ですが──この下松高校のところからこう来て、ここが90度の曲がっているわけですが、何か川の流れとしては不自然だなと。昔にちょっと、切戸川、川の流れを変えたことがあるというようなことを聞いたこともあるんですが、そういうことも含めてどうなんでしょう。御存じであればお知らせください。 日本の治水史っていうのを読みますと、いろんなことが書いてあります。特に印象的だったのは、例えば徳川家康がやった事業で、江戸湾が東京湾に注いどったこの利根川を、新田開発のために千葉の銚子のほうにつけかえとるわけです。それから、その西側に流れる荒川、これも西側のほうにつけかえとるわけです。それで今、話題になっとる、東京でいえば江東6区です、江東区とか墨田区とか足立区とかあります、ゼロメートル地帯。ここの場所はほとんど田んぼで、人は余り住んでいなかった。ですから、地下水も流れています。 武田信玄の甲府のまちづくりにしても、そういう川の流れを意図的に変えるとか、大規模な治水事業、あるいは治山事業、植林です、それから養浜っていうんですが、海辺の浜の整備とか、やっぱり治山治水というのは政治の基本で、いろんなことをやっている。 下松の場合も、末武川についてはこのハザードマップで見る限りは、余り浸水するようにはなってないんだけど、平田川と切戸川に関しては、中央線ぐらいまで水につかるかもわからん。 こないだ、岡山県の倉敷の真備町で浸水したところ、これもう七十数名なくなったんですかね、ハザードマップとほぼ一緒だったということのようで、果たして切戸川、平田川、大丈夫かなと思っておられる市民の皆さんも多いと思うんです。 そこらあたり、どうですか、担当のところは、川のしゅんせつも含めて定期的な監視、されているんですが、お答えいただけますか。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) まず、河川のしゅんせつの考え方といいましょうか実施計画といいましょうか、そういったことからお答えさせていただきますけども、やはりそれぞれの河川、流域が結構長うございます。ですから、年次計画的にどこを順次やっていくというやり方もあるかもわかりませんけども、やはり日々川は流れており、またこういった大雨が降った場合、やはり土砂なんかが上流から下流のほうへ流れてくるというケースが考えられます。 過去の経緯的なものも、私どもは履歴を持っておりますから、そういった、特に大雨の場合、どこにしゅんせつ箇所ができるかというのも、ある程度情報は持っておりますので、そういった履歴と合わせながら、それとまた現地も確認しながら、状況に応じて順次しゅんせつというのはやっていくというのが、現在の考え方でございます。 当然、県のほうにおかれましても、そういったことで現地等も確認をしていただいております。私どもも情報提供等もさせていただいておりますので、その情報に応じて順次しゅんせつ等は行っていただいておるということで考えております。 私どもの準用河川においてもそういった形で順次させていただいております。一定の予算についても、毎年度確保させていただいておりますので、その中で対応させていただいております。 それと、切戸川が90度蛇行している理由、特に下松高校の南側ということだろうと思うんですが、これ、正直なところ私、存じておりません。長年の地形の変更等があって、やはり河川についてももともと今の形ではなかったのではないかなとは思っております。やはり、氾濫等起こせば、順次河川の形態等も変わっておるんじゃないかと思いますので、そういった中でたまたまここが90度になっておりますけども、以前は割とまっすぐだったんかもわからないです。下松高校のすぐ南、自転車置き場のすぐ南側のほうがまっすぐだったんかもわかりません。その辺は、ちょっと私は存じておりませんので、御了解いただければと思います。 それと、河川の、今言われました切戸川、平田川の関係でございます。やはり、下松の地形考えたとき、議員さんも歴史には大変詳しいので御存じだろうとは思いますけれども、やっぱり下松の場合は、昔の旧188号、あれより南側というのは当然塩田云々という形で、その後に埋め立てしたと。もともと、昔でいいますと西開作なりそういったところについては、地盤が低いところであるというのは御承知だろうと思います。 そういった関係で、ハザードマップにおいても、万が一の場合に、そういった浸水の被害を受ける可能性があるよということで、こういったハザードマップでもって、住民の方に情報提供をさせていただいておる。 整備についても、一応県におかれましては河川整備計画をつくっていただいて、順次整備を進めてもらっております。河川の整備については、原則は下流からやるというのが原則になりますので、今、鋭意、県のほうでは下流のほうから、一部高潮対策の関係での河川の改修というのはありますけど、河川整備計画においても下流のほうから、基本的にはやっていただいております。 ただ、やはり原則はそうなんですが、やはり雨量なんかによって、例えば護岸の崩壊なんかというのも当然出てまいります。だからやはり、計画どおりいかない面がありますから、臨時的といいましょうか、応急的な整備というのも随時やっていただいております。 ですから、最近の例で申しますと、切戸川なんですが、市役所のすぐ西側、中央線への上側のところですけど、ある意味これは計画に基づいた形での護岸改修が、今、桜町のところで、一応平成29年度予算の繰り越し分が今、終わったような状況なんですけども、そういったような状況なんですけども、そういった形でスポット的にやるという形も考えられます。 ですから、そういった形で計画に基づき、また順次状況を見ながら応急的な改修も順次やっていくということが、今、基本的な考え方で進めておるということでございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) 土砂災害警戒区域、それから土砂災害特別警戒区域、先ほど例えば岩国の場合は土砂災害特別警戒区域だけで3,600カ所以上あるという報道がありましたが、山は切り立って広いですから。本市の場合は、土砂災害警戒区域、土砂災害特別警戒区域っていうのは、ハザードマップ、いわゆる危険地図ですが、何カ所ぐらいあるのか、まずお示しください。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) まず、土砂災害の警戒区域、これが437カ所、土砂災害の特別警戒区域、これが416カ所でございます。これは、ダブりのケースもございますので、この合計がということではないので、その辺はちょっと御了解いただければと思います。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) ダブったところほとんどなんですが、約400の県が指定した土砂災害の特別警戒区域、そして土砂災害の特別警戒区域と警戒区域があるわけですが、どこが崩れてもおかしくないというふうには、まず考えとったほうがいいと思うんです。本当に想定外の雨が降りますから。 それで、壇上でも申し上げましたように、集中豪雨がきたら、土砂災害と河川の氾濫、そういうふうにやっぱりイメージが湧くようにしとかないと、私は避難行動なり安全なところに逃げるというそういう行動につながってこないと思うんです。 それで、総務部長、きのうとにかく同僚議員が生々しいリアリティーのある報告をされました。高齢者等避難準備開始情報の発令をもう少し早くできればよかったかもしれませんぐらいの答弁ではなかった。適切であったというふうに胸を張られたんですが、岩国は6時間早かった、大雨警報が出たのが一緒でも。そこら辺、どうですか。やはりもうちょっと早くできなかったのかな。 避難所でも毛布が20枚しかなければ、自分で持って来いって言われても、着のみ着のまま、とりあえず一夜だけというかいっときを過ごそうというようなところで、どうですか、そこら辺の判断ですが、ベストタイミングだったというふうにお考えですか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 避難準備、高齢者等避難開始情報を、6日の15時50分に発令した件について、もう少し早いタイミングがいいんじゃないかということでございますが、この発令の判断の基準といいますのは、当然、市長答弁で申し上げました、水位、降雨量とかこういったことで判断するんですけど、さらに今後、継続してどれだけ降雨量があるかという見込みがあります。それから、さらには必要に応じて、周南土木建築事務所や下関地方気象台、この専門的機関に助言を求めるということで、当然その辺もいたしております。 要は、早目早目の発令ということで、明るいうちに避難ができるというような、そういった状況の中で、今回の発令をいたしておりますので、これがもっと早くできないかということでありましたら、その辺も検証した上で、今後生かしていきたいというふうに考えております。今回の市の発令については、適切ではなかったかというふうには考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) 1時間ほど早く出したところもあるんですが、同じ状況で、しかし人的被害はなかったという意味ではよかったんですが、それでも10億円からの復旧費がかかると。 笠戸においては、江の浦以南は孤立しました。江の浦地区と笠戸地区が孤立する可能性があるというのも、年度当初にいただいた新しい市の防災計画に、ちゃんと資料の中に載っています。私、全部目を通して見たんです。 そしたら、大規模災害が起こったときに、例えば40体、50体というような遺体が出るような災害があったときには、生野屋の地域交流センターやまももホールに安置するというふうに書いてある。そして、通常でも寿命が切れて御屋敷山で火葬されるんですが、そういうその遺体の処理は1日当たり20件が限度だと、20体が限度だというようなことも書いてある。この新しい防災基本計画、これは、内閣府のガイドラインに沿ってつくられたものと理解していいんですか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 大規模な災害がもう頻発しております。内閣府主導で防災基本計画、この辺も地域防災計画に基づいて、それとの整合取りながら計画すべきものというふうに認識しておりますので、このあたりも含めて今後、検討していく必要があるかなというふうに考えています。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) 豪雨における、いわゆる段階です、市長さん、よく言葉の上で総務部長も自助、共助、公助とこうおっしゃいますが、防災関係の資料等目を通しますと、まず第1段階が準備期警戒期なんです。この、気象庁、国土交通省、さまざまなデータの情報を、あるいは警告を発して、地方行政も呼応する形で対応策に取り組む。この準備期警戒期、これは公助の活動で、最も大事だと思うんです。説得力ある避難の情報を伝えなきゃならない。 第2段階が洪水ですと出水期、流水期、川が決壊して鉄砲水のごとく二、三メートルの高さで流れていく、これは津波と変わらない。この段階では、下松市のような基礎自治体の職員は活動できません。あえて活動できるとすれば、自衛隊のような特別な装備を持たないと。 何年か前に山陽新幹線の厚狭駅周辺がつかって、美祢のほうの厚東川ちゅうんか何か川があふれた。若い夫婦とちっちゃな子供、ヘリコプターで救い出すシーンがありました。美祢線も長いこと使えなかった、鉄橋が流されて。 今回の豪雨は、山口県に関して言えば、まあまあ周南市から岩国市までの間がひどかったんだけども、山口県の中では下松が一番降っとるわけ。もっとも雨の多いまち、下松です。 中小河川が一部あふれだした。護岸も一部欠損したけど、あの程度で済んだ、あの程度で。それで、周南市の場合は、旧熊毛町の樋口で人的被害があった。今回の議会なんか中継見とったら、執行部は攻めあげられよった。 それで、きのうの答弁で、市の防災担当部局のタイムラインについても少し慎重な答弁があったと思うんです。周南市でもこの、いつ誰が何をするかを時系列で整理した防災行動計画、タイムラインをめぐる質問もあり、市の担当者は検討段階としつつも、早急に策定すると応じたと。やっぱり誰が何をどのようにやるかっていうのを具体的な行動計画を、市もつくる。 そして住民、先ほど建設部長が報告されたように、400からあるんです、土砂災害の警戒、あるいは特別警戒区域、どこが崩れてもおかしくないと私は思う。 隣町で起こったことは、我がまちでも起こりうる。それで壇上でも言いました茨城県の龍ヶ崎市です。大相撲の稀勢の里の出身地でもあるんだが、土砂災害警戒区域のお住まいの皆様へっちゅうんで、土砂災害に関する防災情報を確実にお届けするために、お手持ちの携帯電話または固定電話に向けて、音声で防災情報をお届けする音声一斉伝送サービスっちゅうのをやっとるわけ。要するに、日本一の防災減災のまちづくりと。被害を受けたのは常総市なんです。だけど、常総市で起こったことはここでも起こるというふうに、恐らく考えられたんでしょう。そして、裏山がある地区、河川の流れているそばの地区、あるいは高潮に遭うかもわからない、いわゆるハザードマップ危険地図に指定されたようなとこの地区の人は、ある程度危機意識もあるから、市の職員がファシリテーターとなって、そういった説明をし、演習をし、自分で3日前からどういう行動をするか、毛布が要るんなら用意する、長靴も要る、例えば4時前に高齢者の避難準備情報を出しても、ちょっと準備はできないと思うんです、私。とりあえず逃げる。 ですから、もっと具体的に言うと、避難準備情報、高齢者準備情報が出てから来られた人と、それから避難勧告、これは私のスマートフォンも鳴って、避難勧告が出たと。近所の方が、子供さんが望町あたりに住んどって、避難勧告が出たっていうんで夜中にピンポンピンポンっていって、うちの車庫のところ、ちょっと置かせてほしい、一晩、ということもありました。共助の一種です。 だから、避難勧告が出て避難してきた人が多かったのか、高齢者等避難準備情報を出してから──明るいうちだったこれは──避難してきた人が多かったのか。 先般いただいた行政説明会では、そこまでは書いていないんです。要するに188世帯313人の避難の人たちの、行動のパターンっちゅうのはどうだったんだろうかなと、ある程度わかれば、もう時間が余りありませんが教えてください。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 先ほど議員さんおっしゃったように、今回12カ所の避難所で188世帯313人の方が避難されたということの実績がございます。これをいつ、避難準備情報の段階で避難されたのか、避難勧告の段階で避難されたのかって分析しておりませんが、避難準備情報は、今回全市的に出しています。土砂災害が全市的に起こるであろうということで出しています。避難勧告は、河川の流域に出しておりますので、恐らく全市的に避難されたということは、避難準備情報の段階でもう避難されたんではないかというふうに推測しております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 近藤康夫議員。 ◆13番(近藤康夫君) もう時間がありませんからまとめますが、そういう洪水、氾濫、この場合は、さっき申し上げた準備期警戒期、これが公助ができる最大のものです。2番目に出水期流水期、これは自衛隊等除いたら、できません、公助は。3番目、満水期飽和期、これは豊臣秀吉の水攻め状態になったような状態です。その段階ではボートとかで助けると。聞けば、消防署もゴムボートが1そう、組み立て式が2そうあるっていうんかな。 広島の土砂災害の地区にも広域救助で行かれた方がおられる。ちょっと報告聞きましたけれども、大変御苦労だったと思います。その満水期飽和期っていうのは、救助救援にかかわる行政機関が動き始める。4番目が復興期復旧期、もう公的にも私的にも膨大な費用、新しい安全なまちへつくりかえるために、何年もかかってくる。これは被害を受けた方、あるいは公助の部分ですが。 ですから、第1の時期と第4の時期ぐらいのもんなんです、基礎自治体がやれるレベルっていうのは。そういう意味で、私は空振りを恐れずに、やっぱり早目に情報を伝達してほしい。 さっき大坂なおみさんの話をしましたが、あれもテレビの報道で情報が発信してよくわかるんで、信頼できるその行政機関の防災行政無線の内容が、的確に個別にわかるというような防災のまちづくりをやっているとこもありますので、よく調査をして、また下松でもできるんではないかなと思うことがあれば議会でお知らせいたします。 土木関係においては、計画的なものもあるが、個別に小まめに危険箇所を察知するようにしてほしいと思います。 いずれにしても、この集中豪雨、大変暑い中、土木関係、経済部農林関係、あるいは笠戸においては保健師さんの派遣であるとか、大変、限られた、本当に少ない人員体制、職員体制の中で御苦労だったと思います。これからも小まめに足を使って、現場で状況を見ていただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩をとります。午前11時18分休憩 午前11時28分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。 矢野忠治議員。    〔20番 矢野忠治君登壇〕 ◆20番(矢野忠治君) 鐵の矢野忠治です。通告に従い一般質問を行いたいと思います。 まず、7月豪雨災害、および台風21号、北海道地震と立て続けに災害が起きております。災害に遭われた皆様、亡くなられた方々にも心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。 さて、質問ですが、2015年より発行しているプレミアム付商品券について質問致します。 昨年度は、2億2,000万円の発行に対して、回収率が99.6%と非常に高い回収率となっております。これは購入者にとってはなくてはならないものとなってきています。 そこで、来年度以降も継続発行をしていただけると想定してのお尋ねをいたします。 1、市内小規模事業者への支援としてのプレミアム付商品券の発行について。 (1)プレミアム付商品券の発行を継続し、1枚当たりの額面を500円としてはどうでしょうか。 現在、プレミアム付商品券の額面が1,000円となっております。1,000円以下の買い物だと釣銭が出ず、困ってしまい、無理をして不要なものまで買ってしまうという声も上がっております。額面を500円にするということで、これも解消されるということで御提案いたします。 (2)プレミアム部分を市内小規模事業者での使用に限定することはできないでしょうか。 市内の小規模事業者では、プレミアム付商品券の利用者数が年々減ってきていると聞いております。そこで、最低でもプレミアム部分を市内小規模事業者のみ使用できるというふうに限定できないでしょうか。 2、国民健康保険の不正加入や海外療養費の不正受給への対応、対策は十分にできているのでしょうか。 最近メディアにも取り上げられていますが、国民健康保険に加入して、日本以外に生活拠点を置いている家族を扶養家族として不正加入を行っている事例があります。その後来日し、治療、手術をして、本国へ戻るというケースを聞いております。 また、日本から海外へ渡航して、受けてもいない治療の海外療養費の不正請求が問題視されてきています。下松市では、現在、それに対して策は十分できているのでしょうか。 3、市制80周年記念の事業進捗状況について。 (1)クルージング船の寄港や記念映画の制作以外に、市の成り立ち(市町村合併の経緯等)や祭事、観光案内をまとめた小冊子を作成し、全世帯に配布してはどうでしょうか。つまり、家族で楽しめる、子供にも興味を持ってもらえる小冊子を市広報潮騒の付録として配布していただけないでしょうか。 (2)KビジョンやしゅうなんFM等と協働で下松市の魅力を発信してはいかがでしょうか。しゅうなんFMの公開生放送に、市長がパーソナリティと一緒にトーク番組を進行していただけないでしょうか。市長の好きな曲やリクエスト曲をかけながらリスナーさんたちの質問に答える特番を制作し、それによって市政をわかっていただける、また、80周年の記念事業についての進捗状況等を発していただけないでしょうか。 4、観光立市くだまつとして楽しめるイベントについて。 (1)現在、単独開催している既存のイベントの開催時期を合わせ、市を挙げて楽しめるイベントを開催してはどうか。例えば、くだまつ総踊りですが、夕方の本祭の前に、各小学校のグラウンドなどに別れ、それぞれの団体が踊りを披露したり、それ以外にスターピアにおいてはキッズダンスの開催や米泉湖での24時間コンサートを楽しめるイベントが一緒にできないでしょうか。同時開催すれば観光客もより集まり、楽しめると思います。 (2)親子で楽しめる御当地ヒーローを制作し、映画化や市内イベントで活用してはどうか。全国的にゆるキャラのブームはくまモンなどの一部を除き、下火となってきています。それに取ってかわり、新たに、全国的に親子で楽しめる御当地変身ヒーローが人気を集めています。岩国市においても、清流光神ハクジャオーが県内の各種イベントで人気を博しています。下松市においても、御当地変身ヒーローを制作し、親子で楽しめるキャラを作ってはいかがでしょうか。 これで1回目の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 矢野議員の一般質問にお答えをいたします。 1、市内小規模事業者への支援としてのプレミアム付商品券の発行について、(1)プレミアム付商品券の発行を継続し、1枚当たりの額面を500円としてはどうか、(2)プレミアム部分を市内小規模事業者での使用に限定することはできないかに一括してお答えをいたします。 プレミアム付商品券の発行事業の継続につきましては、商品券の購入者や取扱店から、事業継続の希望が多く寄せられており、今後、事業効果やアンケート調査の結果を踏まえ検討してまいります。 また、議員おたずねの額面500円の商品券や、使用を限定する商品券の発行について、すでに実施している他市の事例等を参考に、事業実施主体である下松商工会議所と協議してまいりたいと考えております。 2、国民健康保険の不正加入や海外療養費の不正受給への対応、対策は十分にできているかにお答えをいたします。 国民健康保険においては、国民健康保険法に基づき、都道府県内に住所を有し、適用除外の要件に該当しない者は、当該都道府県の国民健康保険の被保険者とすることとされております。 また、在留資格を持って適法に3カ月を超えて在留する外国人であって住民登録がなされた場合には、原則として国民健康保険の被保険者となります。 御質問のありました在留資格等を偽って不正に国民健康保険に加入し、高額な医療サービスを受ける事案が存在することは不適切であると考えております。 本市におきましても、不正加入及び不正受給を防ぐ観点から、加入の前提となる住民登録の手続きにおける市民課による確認、支給申請に係る渡航事実の確認、渡航期間中における療養や居住実態等の確認をすることとしております。 また、昨年の国の通知により、在留資格が疑われる外国人については、入国管理局との連携による通知制度が試行的に運用開始されたところであります。 つきましては、国民健康保険は、公費や被保険者全体の保険税により運営する制度であることから、制度への信頼を損なうことがないよう、引き続き、関係機関や関係各課と連携を図りつつ、国の通知を踏まえながら、より一層適正な資格管理と給付の適正化に努めてまいりたいと考えております。 3、市制80周年記念事業の進捗状況について、(1)クルージング船の寄港や記念映画の制作以外に、市の成り立ち(市町村合併の経緯等)や祭事、観光案内をまとめた小冊子を作成し、全世帯に配布してはどうか、(2)KビジョンやしゅうなんFM等と協働で下松市の魅力を発信してはどうかについて一括してお答えをいたします。 本市は、来年、市制施行80周年を迎えるに当たり、基本方針として、『まちの資源や魅力を活かし、「賑わいと活力」を創出する』、『次代を担う子どもたちの「夢や希望」を育む』、『郷土への誇りと愛着心を高め、「未来」へつなげる』という3つのテーマを掲げております。 これらの基本方針に基づき、市民との協働や各部局の記念事業について協議を行っておりますが、御提案のありました子供向け小冊子の作成及び配布につきましては、現在のところ検討はいたしておりません。 また、メディアとの協働による下松市の魅力の発信につきましては、多様な媒体を通じた活用方法を検討しているところであります。本年9月から下松市長の「くだまつ日記」というフェイスブックページを開設しており、市長の公務や市政情報等を市内外へ積極的に発信していくこととしております。 引き続き、報道機関との連携やSNSの有効活用策を通じて、下松市の魅力を発信してまいりたいと考えております。 4、観光立市くだまつとして楽しめるイベントについて、(1)現在単独開催している既存のイベントの開催時期を合わせ、市をあげて楽しめるイベントを開催してはどうかにお答えをいたします。 本市におきましては、現在、様々な団体が主体となって、地域活性化や情報発信等を目的としたイベントが開催されております。 既存のイベントの開催時期を合わせることにつきましては、各イベントの主体や趣旨等を踏まえ、イベント間の連携等について研究してまいりたいと考えております。 昨年度策定いたしました観光振興ビジョンにおきましては、食に関する新たな企画等の実施やスポーツ関連イベント等の開催により、観光客の集客を図ることとしておりますので、今後、関係団体と連携し、魅力ある観光地づくりに努めてまいります。 (2)親子で楽しめる御当地変身ヒーローを制作し、映画化や市内イベントで活用してはどうかにお答えをいたします。 本市におきましては、観光振興ビジョンに基づき、下松フィルム・コミッションを主体として、映画や映像作品などを活用したイベント等の充実を図り、情報発信を強化することとしております。 御当地変身ヒーローの制作につきましては、現在、募集しております本市公式マスコットキャラクターの対象となるものであり、本事業の中で、市民の皆様方との距離の近い、魅力あるキャラクターづくりに努めていくこととしております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、13時まで休憩をとります。午前11時44分休憩 午後 1時00分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。 矢野忠治議員の2回目の質問から入ります。矢野議員。 ◆20番(矢野忠治君) 2回目の質問に移ります。ここからは一問一答でお願いいたします。 まず、大きい項目の1、市内小規模事業者への支援としてのプレミアム付商品券の発行について。(1)プレミアム付商品券の発行を継続し、1枚当たりの額面を500円としてはどうか。 1度目の質問でも申し上げましたが、昨年度は2億2,000万円の発行に対し、回収率が99.6%でした。ぜひとも継続をしていただきたいと考えます。額面が500円となると、小規模事業者の店舗での買い物や、飲食店でも利用しやすくなり、買い物が便利になると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) プレミアム付商品券の関係ですけれども、今現在、これ議員さんにもお話ししましたが、来年度以降の今の発行事業、これについて、現時点では実施するかどうか、今のところはまだ未定のところでございます。 これについては御理解いただいていると思うんですけれども、それで、今、小売事業者、小規模事業者というか、これまで実績を見ますと、大型店、あるいは中小店でいわゆる利用された割合、その辺からすると、大型店が大体75%弱、75%ぐらいです。中小店が25%ぐらい、これ、平成27年から始まって3年間、大体傾向的には75%と25%ぐらいという状況にほぼなっております。 その中で、今議員さんがおっしゃる趣旨も大変理解はできるんですけれども、先ほど市長答弁でも申しましたけれども、今後、まず実施するかどうか、それとあわせて、これまでもアンケートの中では、会議所のほうでやっておられるいわゆる利用された方のアンケートの中では、いろんな下松の店も知って大変よかったとか、下松で大変使ってよかったとか、あるいは逆に換金されるお店のほうですね、大体350店以上ぐらいこれまであったんですが、そういうところについても大変いいというような話も出ております。 今後の議員さんがおっしゃる500円券や、使用を限定する券については、やはり今後も事業主体は商工会議所になりますので、商工会議所とも協議していくということになってくるというふうに思っております。まず、来年度、これから予算要求をするような状況に秋になっていきますが、11月以降ですね、やるかどうか、そこのほうからまず決めていく必要があるかなとは思っています。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) ぜひとも継続していただきたいと私は考えております。そのように進めていただきたいと思います。 続きまして、(2)プレミアム部分を市内小規模事業者での使用に限定することはできないか。 下松では、全国的にも大型店の占拠率が85.56%に及び、全国のトップクラスとなっております。このままでは、市内小規模事業者での利用率はますます下がることが目に見えてきております。 そこで、プレミアム部分を市内小規模事業者に限定することを望みます。商品券の色を変えれば実現できると思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今、議員さんおっしゃられましたように、大型店店舗の占有率、大型店と中小店で85%と15%ぐらい、その中で、先ほどもちょっと申しましたけれども、今の大型中小店でのプレミアム付商品券の利用割合は75%と25%ぐらい。 今、議員さんがおっしゃるプレミアム部分を、そういう事業所に限定できないかというところでございますけれども、そのあたりも含めて、先ほどもちょっとお話ししましたが、まず事業の実施化、それから、あとは今までのデータ等も見比べながら、今後、商工会議所らと協議していくような状況になろうかというふうに思っておりますので、その辺は御理解いただきたいかなとは思います。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 今の答弁を聞きまして、ぜひとも進めていただきたいと考えます。 それでは次に、大きい項目2、国民健康保険の不正加入や海外療養費の不正受給への対応、対策は十分にできているか。 市長の答弁を伺い、現在までに不正はないということでよろしいですね。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) 本市の状況は、外国人の被保険者数が108人ということで、海外療養費をとられた方が1件ほどありました。ですが、現在のところ、そういった問題となるケースはありません。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 現在のところはないということで認識いたしました。 それで、今後不正が確認された場合、どのように対処するのか、マニュアルはできておるのでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 清水生活環境部長。 ◎生活環境部長(清水信男君) これは、まだ国のほうも調査中ということでございます。ですが、不正が発覚した場合は、当然に返還要求をするようになります。これは、今までもそういうことで対応しておりますので、不正が確定しました段階で返還を求めるようになります。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) じゃあ、そういうことで、よろしくお願いしたいと思います。 続きまして、項目3、市制80周年記念の事業の進捗状況についてお尋ねしたいと思います。(1)クルージング船の寄港や記念映画の制作以外に、市の成り立ち、市町村合併の経緯等や祭事、観光案内をまとめた小冊子を作成し、全世帯に配布してはどうか。小冊子については、絵などで見る下松小史みたいなもので、下松全市の中に旧町村名と町村境を書いて、どことどこが合併した、どことどこが合併して現在の下松市になったというようなことが一目でわかるように、子供さんでも見てわかるように、書いてつくっていただきたいという趣旨で申しております。それに小学校、中学校の廃校の経緯とか、または旧市役所の位置とか、そういうのも図面の上で書いていただくと、親子で、お母さん、お父さんは今はもうなくなっているけど、この小学校、中学校に通っていたんですよという話ができるような、簡単なものでもいいんですけど、そういうのを私は望んでおります。 あとは、発行につきまして、祭事も、途切れた祭事や現在行われている祭事にもちょっと書いていただければ、それこそ郷土への誇りと愛着心を高め、未来へつなげることができないかと考えております。いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 貴重な御提案、ありがとうございます。 今、庁内で来年度の80周年の記念事業について、いろいろ検討をしております。 もちろん、市勢要覧とか80年の歩みとか、こういったことは当然計画しているんですが、議員さんおっしゃったような子供さんにも理解できるようなというような形でいえば、例えば学校においてはいろいろ副読本とか、教育現場においてはいろいろ各学校とか教育委員会で工夫して作成を、今教育材料として使っておりますが、全世帯へというような形でいいますと、例えば市広報の特集記事として、どこまで議員さんが言われるような内容が盛り込めるかというのはちょっとわかりませんが、80周年記念にふさわしいような、こういった特集記事も今後検討していきたいなというように考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 特集というような形でもいいんですが、確かに下松の郷土愛を高めるようなことを書いていただければ助かると思います。 それで、次に移ります。(2)KビジョンやしゅうなんFMと協働で、下松市の魅力を発信してはどうか。 しゅうなんFMのコミュニティー放送と同じように、山口県の下関にありますカモンFMにおいて、ことしの7月6日、日曜日ですね、ミュージックバードの番組なんですが、「おはようサンデー」というのが出張公開生放送を行っております。このときに、下関の市長さんが出席されました。そこで下関の魅力をアピールしていました。これはいいことじゃないかなと思い、もしできるのであれば、しゅうなんFMでこういうような全国放送の出張生放送を企画して、國井市長にも出演していただいて、全国に「しもまつ」、「くだりまつ」と読むんじゃなく、「くだまつ」市ですよというようなアピールをしていただきたいというふうに考えております。これもあわせて、80周年記念ということで、できましたら、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 貴重な御提言、ありがとうございます。ありとあらゆる媒体を使いまして、市長みずからが先頭に立って、下松市をアピールしていくということは非常に大事なことだと思います。 その中で、先ほど市長答弁で御紹介しましたが、フェイスブック、SNSですね、この市長の「くだまつ日記」というのを9月に立ち上げまして、80周年ということではないんですが、広くそういった媒体、特にフェイスブックというSNSを使って、幅広く、特に若年層とか、そういった世代にもPRできるようなものを使って、手軽に情報発信できるという強みもありますので、こういった媒体も使いながら、議員さんおっしゃったようなことも含めて、いろいろPRしていきたいというふうに考えています。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) かしこまりました。 最後に、大きい項目、4番、私が一番興味のある項目でございます。観光立市くだまつとして、楽しめるイベントについて。(1)現在、単独開催している既存のイベントの開催時期を合わせ、市をあげて楽しめるイベントを開催してはどうか。 まず、1つ目は、総踊りは文化芸能を中心にしてイベントをしていっていただきたいと考えます。例えば、先ほど言いましたように、複数の祭事を合わせて行うということで、観光客がもっと集まるのではないかというふうに考えております。 2つ目は、笠戸島アイランドトレイルを中心に、これもミニバスの大会や市内、市民のバドミントン大会、太極拳などを各施設で行うスポーツ大会、つまり、その中でデモンストレーションとしてイズミのハンドボールチームやACT SAIKYOといったバドミントンチームなどにも協力していただき、開催していただいてはどうかということです。 最後、3つ目の食の祭典で、牛骨ラーメン、焼き肉等のスタンプラリーや、街コンの実施をしてはいかがでしょうか。来巻にんにくの料理教室及び来巻にんにくの焼き肉のたれ試食及び即売会、米川のユズの料理教室などを3本の柱に考えておりますが、こういうことはできるかどうか、お伺いしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) かなりすばらしい提言をいただいたと思っております。 総踊り、昔、総踊りは私たちも若いころは下松の駅周辺で踊った記憶があります。今は、ゆめタウンさんの前でということになっております。 先ほどもありましたが、例えば学校でとか、そういうのもありますし、それぞれ学校のスポーツ行事、いろんなこともあると思いますし、その辺で、今総踊りをするゆめタウン、文化会館、そこをこの9月の終わりにもありますけれども、そういうところも、いろんな各会場を含めて、そこの施設そのものでのいろんな着替えの場所も必要であったり、いろんなこともあると思います。恐らく議員さんが言われるのは、例えばここに行ってもここに行っても、同じ日にいろんな行事をやって、そして観光入込客をふやしていきたいという、そういうことだと思います。 先ほども議員さんおっしゃいましたように、例えば食なら食のイベントで、いろんな地域でやっているとか、そういうような発想で、そして多くの皆さんに下松へ来ていただきたいというような発想ではないかと思っておりますけれども、その辺、その趣旨、そしてその主催する団体、それも今こういう中では、若い方、あるいは商工会議所の青年部の方等についても、いろんなところで重ね合っているところもあります。そういうところもクリアしないと、なかなか一緒にというのは厳しいのかなとは思いますが、ただ、せっかくの提案ですから、そういう趣旨とか、そういう主体とか、そういう連携等がとれるかどうか、その辺はまたいろんな団体とも、ちょうど今、いろんな観光についてのワーキングとかもやっていますので、そういうところでも話すことはできるんではないかと思います。 スポーツのことも言われていました。 たしか、来年は笠戸島アイランドトレイル、それから恐らく前後して、1日違いぐらいでハンドボール、イズミさんの関係の。そういうのも同じ週にあるような、2日続きぐらいであるんじゃなかったかと思っていますけれども、その辺ひっくるめていろんなスポーツの連携、そして、今下松市内で大体恐らく市が、秘書広報課のほうが1年間の行事を大体120弱ぐらい掌握していると思います。これは市が絡んでいるところとか、あるいは文化財団とか、スポーツ関係だと思うんですけど、それ以外に民間で、民間でも実際にいろんなイベントをやっておられる方がいると思いますから、それからしたら150を超えて、恐らく年間365日の半分ぐらいいろんな形で、もちろん日にちは重なっているところもあると思います。市の行事ですと、公民館祭りと農業公園の祭りが重なったりとか、公民館同士でいろんな行事があったり、そういうのもあったりしますけれども、そういういろんな行事の中で、例えば来年2月にあるアイランドトレイルとかスポーツのイベントというのは、同じ続きの日ぐらいでありますから、大変皆さんにもそういうスポーツを通して、特に2月はいろんな宿泊施設も閑散期でございますから、そういうので多くの人に来ていただけるんじゃないかというふうに思います。 そして、食の祭典のことを先ほど言われました。 食のイベントについては、今、これも3月にラーメン博、テレビ局さんが中心になってやっておられますけど、それも県内外から多くの皆さんが来られていますし、いろんな大学生も、若い方もたくさん来られて、定着してきているんじゃないかというふうに思っています。 それで、先ほども言いましたが、ユズとかレモンとか、そういう食の中でいろんなイベントを連携しながら考えていくというのは、今年度、特に下松市の観光振興ビジョン、これから5年間の中では、そういうのも、食とかスポーツ、そういう新たなものも考えていこうとしておりますので、また議員さんのほうからそういう提言等もいただければ、うれしいかなと思っています。 いずれにしても、観光振興ビジョン、これから5年間通じていろんなことで、必要に応じて見直しもしながら、そうして取り組んでいくという状況になりますから、もちろん行政でできるものは行政、そしていろんなことで主体が民間、会議所含めて民間のほうでやっていただけるものは、大いに民間の力を発揮していただいて、そして民間と行政が協力、協働しながらやるイベントもあるでしょう、市民の皆さん巻き込んで。そういうのをひっくるめてやっていけばいいのかというふうに思っています。 いずれにしても、議員さん恐らく県内外にもっともっと下松の情報を発信して、その中で下松に多くの観光客を呼んだらどうかというような御提言だと思いますので、まさにこの県内外への情報発信というのは、観光振興ビジョンの中の重点戦略の1つにも入れておりますので、今後もそういういろんな主催する団体等と連携をとりながら、今後下松のまちの活性化、そして多くの皆さんに下松を知っていただく、そういう取り組みはしていただきたいと思っておりますので、今後も議員さんの提言等をいただいたらというふうに思っております。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) ぜひ実現できるように、私たちも一緒になって頑張らなければいけないと痛感いたしました。 最後に、(2)親子で楽しめる御当地ヒーローを制作し、映画化や市内イベントで活用してはどうか。 これにつきましては、観光立市くだまつとしてのほかの項目というか、ほかのこともちょっと入れて要望したいと思います。 まず、このたび下松市の検診PRキャラ、「ケンシンファイブ」さんですかね、辞任されました。これはまことに残念だと私は思っております。 私の知人が、ケンシンファイブの検診PRで寄って検診をしたところ、大腸がんが見つかり、それで命が助かった人がおります。できましたら、まだまだケンシンファイブさんには復職してもらって、継続して続投してもらいたいというのが本音であります。 ケンシンファイブさんだけではちょっと心もとないので、御当地ヒーローについて質問したいと思います。 何か有名な御当地ヒーローは御存じでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 御当地ヒーローということで、知っておるかといったお尋ねでございます。岩国の清流光神ハクジャオーとか、そういったことを言われたかと思います。そういったところでは知っておりますけれども、私もちょっと年齢もふえましたので、そういった御当地ヒーローについては存じてないと、そういう回答にさせていただきます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 現在、御当地ヒーローが物すごく生まれております。例えば、宮崎県では天尊降臨ヒムカイザー、これは有名ですが、変身するところをカメラにおさめて、女性議員さんがちょっとブーイングをされたという、いわくつきのヒーローです。沖縄では琉神マブヤー、また新潟県長岡市では炎の天狐トチオンガーセブンというのがございます。これら全てドラマ化されたり、映画化されております。それだけ人気の高い変身ヒーローで、確かにこういうのをつくれば、下松市も親子で楽しめるイベントが組めるのではないかというふうに私は考えております。 ほかにも、福岡の民間企業が立ち上げている、これは逆転の発想ですが、ダークヒーロー、悪者ですね、悪の秘密結社というグループがおります。これも、この前、北九州のキタキュウマンと合同でイベントをやっております。 こういうような形で、変身ヒーローというものは意外と需要があるというふうに私は認識しております。 次に、観光立市くだまつに関するやるべきことについてお尋ねします。 下松市は、住みやすさで中四国一番と評価されています。しかし、それは買い物が便利、また風光明媚で自然がたくさんある。それだけで、観光立市は成り立たないと私は考えておりますが、どうでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今、風光明媚だけでは成り立たないと。やはり、そのおもてなしとか、そういう観光人材といいますか、実は昨年、私焼津に行ったときに、焼津で相当歩いて、町の中相当歩いて行ったときに、焼津の町の中で、「あんた、あの遠いところまで歩いていくら」とかと声をかけられて、その後、実際に車に乗せていただいて、いろんな話しをする機会がありました。それで、その話をその焼津の駅前の観光協会の方にお話ししました。こういうことがあったと。そういう人と出会っていろんな話もできた、そういうことで、やはりそういう風光明媚である、いろんな物ができている、いろんなイベントがある、それだけじゃなくて、そこに来られた人が印象に残るそのおもてなしというか、そういうのが必要になると思っています。 まず、これ観光振興ビジョンにもあるんですけど、いわゆる情報発信の充実の中で、意外と長い間この下松に、私、下松好きですけども、下松に住んでいる人が意外と下松のもっといいところに気づいてないところとか、あるいはそういうところを見落としているところとか、そういうのがあると思います。それを逆に、よそから来られた人が逆にそれを教えてくれるというのもあると。その中で、いろんなことがミックスアップして、よりそのまちが観光とかいろんなことで生きてくるというような状況になってくるというふうに思いますから、ぜひその受け入れる体制とか含めて、そして片方では、先ほど議員さんが例えば市長がラジオに出てとかも言われましたが、そういう適切な情報発信をしながら、また来られた人へのそこのイベント、あるいはそこの名勝等においても、いろんな人が地域の皆さんのそのときに相手の方と話す印象が、その印象がいわゆるコミュニケーションを生んで、またそこにリピーターとして、その町のファンが生まれるというふうに思っていますから、そういうところも含めて、今観光振興ビジョンにもそういうところが載っておりますので、私どもはそういうところを推進していきたいというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) それでは、次に、先日、市内高校生と市議会の懇談会がこの議場で行われました。それで、議題には上がりませんでしたが、下松高校の生徒が質問していたのが一番印象に残っています。それは、市全体が盛り上がる行事があればな、また友達と遊べる場所がふえて、観光客もいっぱい来てほしいな、これが今の若者たちの本音だと思います。 ということは、裏を返せば、下松市は遊べるところとか、そういうところが少ないというような印象があるのではないかと。ただゲームセンターがあるだけとか、そういう大きなショッピングセンターがあるということだけで高校生が来ているような感じがあります。 これに対して、どういうふうに思われておりますか。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) この間、高校生との懇談会のほうも私傍聴席のほうで拝見させていただきました。そのときに、高校生のいろんな意見があったと思います。 遊べるところ、ショッピングセンター、これ、それぞれ私どもが市役所に入ったときにはコンビニもなく、大きなショッピングセンターもなく、映画館もなく、よそのまちにはあって、ここにないというような状況でしたが、今多くの人の皆さんの力、そして議会の皆さん、多くの人の力によって、今いろんなショッピングセンターできたり、映画館もできたり、そういうスポーツセンターとかスポーツ公園も充実したりと、そういうことになっています。 若い人のいろんな皆さんが欲しているところと含めて、そういう若い人の貴重な意見というのはこれから大事になってくると思いますので、そこに耳を傾けながら、今後いろんなことで取り組んで、例えば若い人とかであれば、私の子供も周南市のほうのライブハウスのほうでバンド組んでやったりしていましたが、そういうところとか、そういうものも欲したり、もっともっといろんなことを考えたり、スポーツ分野、あるいは芸能、演芸分野、いろんなこともあるでしょうから、そういう、この間高校生議会でいただいたような意見をまた参考にしながら、特に観光振興ビジョンは徳山大学の大学生等も入っています。そういう皆さんの意見もこれから貴重な戦力として、今後私どもの観光のまちづくりには生かしていかなくてはいけないかなと思っております。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) 下松市は、現在人口が増加しております。人口増加が続いております。しかし、5年先、10年先、20年先、今の小学生、中学生、高校生が市外に出ても、再び下松市に戻りたいという楽しいまちをつくりたいと思います。市、それから商工会議所、私たち市民が一体となってしないと、実現できないというのは先ほど部長が言われたとおりだと思います。 それで、あとイベントのほうですが、私いろいろな思い当たるのは全部書いてきておりますので、ちょっと読み上げたいと思います。この前、スポーツのアジア大会がありました。御存じだと思いますが、そのデモンストレーション競技に、eスポーツというものがあります。 このeスポーツは一体何かというと、平たく言えばテレビゲームなんでけど、そこで、「ウイニングイレブン」という団体競技で日本の選手が優勝しております。日本のトップクラスのゲーマーにつきましては、年間約1億円以上の稼ぎがあるというふうに聞いております。全国大会も行われています。今のうちに地方大会の誘致を進め、人気が出る前に下松市でそういうイベントをやると、また観光客がふえるんではないかと私は考えております。 そのほかにも、地下アイドルのイベント、それをスターピア等で行ってはいかがでしょうか。 御存じでしょうが、先日仮面女子という地下アイドルグループの猪狩ともかさんが半身不随になったということで、復帰されております。こういうグループも物すごくファンが多くて、こういうイベントを行うと、また若い人が下松市に集まってくるようになると思います。 ほかにも、今はもう解散していますが、最終未来兵器mofu、それとか、これは御存じだと思いますが、ガールズバンドのグループでサイレント・サイレン、その人たちの親衛隊というのが押し寄せますので、経済効果は物すごくあるというふうに私は考えております。 あとはコスプレ大会とか、ライブハウスの誘致、それと、残りとしましては、プロレス団体が岩国市を拠点に活動しております。こういうふうなプロレス団体の誘致とまではいかなくても、そういう誘致や、劇団の誘致、こういうことをやって、下松市を盛り上げていただきたいというふうに考えております。 また、下松市の観光大使MIKKOさんの定期ライブを定期的にやっていただければ、またこの若い女性のシンガーソングライターですが、こういうのも集客というか、観光の集客になるのではないかということで、まず若い人を下松市に呼び寄せたいというようなことで私は考えております。 こういうのについては、実現できるかどうか、ちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 今、地下アイドルとかを言われましたが、私全然どなたも思いつかなくて、本当、奥が深いなと思って感じております。 地下アイドル等について言われていましたが、私も秋葉原とか行ったりすることはありますが、のぞいたことはございませんけど、ただ、これ、今文化振興財団と、特に民間のテレビ局さんが、このたしか10月の6日の土曜日、これ、たしか二、三年前もあったと思いますけれども、民間のテレビ局さんによる秋祭りの中で、今現在予定としてHKT48とか、STU48とか、メンバーがどなたが来られるか、その辺はわかりません、一応出演予定等になっております。たしか数年前のときも、朝7時ぐらいから大分とか熊本とか長崎とか、あるいは広島、岡山、いろんなところから車がずっと渋滞して並んだことがあります。本当、そういうようなことは、また民間の力で今下松でやって、それでよそから多くの人が来られているというような状況があると思います。 それと、eスポーツのほうについては、議員さん、エレクトロニックスポーツというか、いわゆるコンピューターゲームの腕前で勝敗を決めていくという、このたびのアジア大会での公開競技だったということぐらいしか私は存じておりません。余りゲームをやらないものですから。 ただ、下松、家でのコンピューターゲームとか、あるいは下松にも大型店の中にはゲームセンター等も多々ありますんで、そういうところから、そういう競技に出るような人が出る可能性もあるのかなというふうに、今お話を聞きながら感じておりました。 それから、プロレスのことも言われました。たしかこの議場の中で、議員さんの中でプロレス大ファンの方もたしかいらっしゃったと思いますけれども、下松でも、たしか男性のほうでドラゴンゲートとか含めて、2回か3回、そして女子プロレスも1回ぐらい、私の記憶ではこの30年ぐらいの中であったように思っています。 ただ、議員さんがおっしゃるのは、それを呼んでくるもととか、そこが岩国が拠点になっているという話でしたから、そういう人材の関係とか、あるいはそういう興業のこと等になるかなというふうには思います。 また、私も下松でそういうことが開かれるんであれば、ぜひ見に行きたいなとは思います。 あと、コスプレとかの関係、今、これはこの周南地区の青年会議所さんが、そういう萌えサミットとか、いろんなこともやっておられて、今度たしか山口ゆめ花博のときにもそういうのをやられるというふうにも聞いています。そういうところで、いろんな各団体が主催して、いろんな取り組みをしておられるというふうに認識をしております。 先ほども言いましたが、やはり、例えばそれじゃあ市の観光が地下アイドルをとかということにはなかなかならんと思いますので、やはり先ほども言いましたように、観光振興ビジョンにもありますが、やっぱり民間の皆さんの力をかりて、いろんな団体の皆さん、一生懸命、先ほども言いましたように年間で約半分ぐらいの日数ぐらいイベントがあるという状況ですから、そういう民間の方の力を活用して、できるところはそれをやっていただきながら、そこを行政としては応援していくというのも必要というふうに考えておりますので、今後いろんな先ほどから提言をいただいておりますが、ぜひ、私どもの産業観光課のほうにもまた気軽に来ていただいて、その提言等を私どもの事務局のほうにもお伝えいただいたらというふうに思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 矢野忠治議員。 ◆20番(矢野忠治君) ということで、一つ一つ塗りつぶしていき、実現できるようにやっていきたいと考えております。市及び民間及び商工会議所一体となって、下松市を盛り上げたいというのが私の気持ちでございます。 これにて質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございます。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩をとります。午後1時39分休憩 午後1時49分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて、一般質問を行います。渡辺敏之議員。    〔22番 渡辺敏之君登壇〕 ◆22番(渡辺敏之君) 通告順を変更させていただいて、質問をさせていただきます。 その前に、日本共産党の渡辺でございます。7月の集中豪雨に始まり、次々に上陸して猛威を振るい、各地に甚大な被害をもたらした台風に加え、北海道での震度7の直下型地震と、列島各地で大自然の猛威によって、多くの皆さんが被災をされ、お亡くなりになられました。被災された皆さんに心からお見舞いを申し上げるとともに、お亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りいたしたいと思います。 こうした自然災害は、いつどこで発生するか予測がつきません。地方自治体の基本的な役割は、公共の秩序を維持し、住民及び滞在者の安全と健康及び福祉を保持することで、みんなで知恵を出し合い、備えを万全にしていくことが求められているというふうに思います。 第1番に、集中豪雨から市民の安全を守るための末武川ダムの管理のあり方についてから質問をさせていただきます。 私は、かねてから、末武川には上流に温見ダムがあり、中流に末武川ダムがあるので、末武川の下流では洪水の心配はないだろうと確かな根拠もなく安心をしておりました。しかし、ことしの7月の西日本の各地で発生をした記録的な豪雨による被害の報道で驚いたことは、洪水による被害を未然に防ぐためのダムが原因で、下流で甚大な被害が発生していることであります。末武川は大丈夫なんかということを確かめたくて、この質問をさせていただきます。 末武川ダムは、御存じのように、川の中流域の高垣の地区の皆さんの御協力を願い、豪雨による洪水の発生を抑えるための治水と、飲料水や工業用水を確保するための利水を目的に、1992年、平成4年に完成し、今日に至っています。 この図面は、末武川の標準断面を示したものであります。下側の緑のところが飲料水や工業用水の利水のための貯水容量、上側の白色の部分が豪雨に備えて一旦ためておく、そういうダムの構造になっているわけであります。この豪雨による洪水の発生を抑えるために一時的にダムにためおく水の量は577万トン、それ以上の豪雨があった場合、非常用の洪水吐きから末武川にそのまま全量放流するという構造になっているというふうに理解をいたします。 地球の温暖化が原因と思える集中豪雨は、近年、各地で発生しており、今後、こうした集中豪雨が発生する可能性は、この私たちの下松地域、山口県内でも発生する確率は非常に高くなっているのではないかというふうに思います。被災をして悔やむより、空振りを恐れぬ備えが必要だと、それに心がける必要があるというふうに思います。 最近の気象観測は、豪雨も正確に予測されるようになり、事前に豪雨が予測された時点で、洪水に備えた受け皿の容量、これをふやす必要があろうかと思います。言いかえれば、末武川ダムの水位を下げる、白色の部分を大きくし、緑の部分を圧縮をする、こういう備えが必要なのではないかというふうに思うんです。下流域の住民の安全を確保するために、ダムの管理を行っている山口県に強く働きかけていく必要があるのではないかというふうに考え、市長の見解をお尋ねをするところです。 大きい2つ目の問題で、トップの話、隣接市との消防の相互支援についてについて、お尋ねをいたします。 市民と滞在者の生命や財産を守るために、1年365日、日夜献身的に職務を果たしておられる消防本部や消防署、さらには消防団の皆さんには敬意をあらわし、感謝を申し上げたいというふうに思います。 さて、現在、消防署本部の職員の数は65名です。このうち日夜現場に駆けつける消防署に配属をされている職員は44名、この消防署の44名は2つの班に分かれて、公休や休暇の職員を除いた14人ずつが1日交替で24時間勤務をしておられます。近年は救急の出動件数がふえまして、平成28年度の1年間の出動件数は2,412件、平均をすると、この緊急の出動は1日6.6件に上っています。 しかも、同時に救急車等が2台出動する機会が573回、件数で1,146件だと思いますが、1日当たり1.6件、これだけ同時に出動するというふうなことがありますし、同時に3台出動するというふうなのも年間67回、同時に4回することも年間13回と、こういうふうなことで、かなりそういう出動件数が近年ふえているというふうに言えると思います。 救急の同時2台までの出動要請には、その日勤務をしている職員14名の中で対処しておられますけれども、2台目の出動要請があった段階で、3台目の救急の要請に備えるというふうなことで、14名だけではどうにもならないので、休日や夜間、非番の職員を呼び出して体制を整えるというふうなことが、現にやられています。 また、休日夜間の火災の通報には14名の職員で、消防車2台、救急車1台がすぐ出動し、非番の職員を緊急招集して体制を整え、消防団の皆さん方にも出動を要請をするというふうなことをやりながら現場に駆けつけていらっしゃいます。しかし、休んでいらっしゃる方を呼び出しをかけるというふうなことですから、即出動ということには、なかなかなりません。 ことし6月24日、私、自宅のすぐそばで発生をした火災現場におって、この体制でどうなのかという疑問をいろいろ抱きました。その現場で、出火元から隣の家に火が燃え移る様子を、被災者の皆さんも御近所の皆さんも目の当たりにされたわけであります。下松には、消防車2台しかおらんのかというふうな声も各所から聞こえてまいりました。3台目、4台目の応援の消防車がもっと早く到着していればという気持ちを私自身も抱きましたし、多くの皆さんもそういう気持ちになられたようであります。 この問題を解決するためには、国が示している基準消防力の基準に従って、下松も消防署を2カ所にふやし、消防職員も大幅にふやすことが求められます。それが基本的な解決策だというふうに思いますけれども、それが実現をするまで指をくわえて待っていたのでは、市民の安全、生命を守ることはできません。 私は、そういう基本的な解決策を求めるとともに、当面、近隣の消防本部の皆さん方との相互支援を実現をし、特に手薄な休日夜間の体制を充実させる、そのことによって市民の皆さんの生命と財産を守る必要があるというふうに思います。私は、容易ではないかもしれませんが、隣接市との総合支援を実現をする、そういう協議に着手していただいて、一日も早く具体化すべきだというふうに考えますが、執行部の御所見をお伺いしたいと思います。 3点目です。下松の中高層建築物指導要綱についてお尋ねをいたします。 近年、下松市内でも各所で中高層マンションの建設が計画をされ、突然発表されて地域住民を悩ませる事態が各所で起こっています。私が居住している地域でも、閑静な住宅地の中にある空き地に突如として9階建てマンションの計画が発表され、地域住民の間で不安や困惑が広がっています。 こうした事例は、全国各所で発生をしており、訴訟に発展しているケースも少なくないようであります。下松でも、過去に駅北口での穴吹興産という会社が計画をしたマンションの建設を巡って、隣接住民が建設事業者を相手に裁判を起こすというふうなことがあったと思います。 市のほうも、こうした住民とマンションの建設でトラブルが発生することを未然に防いで、近隣住民の平穏な暮らしを守っていく、それが脅かされることがないようにということで、平成23年に中高層建築物指導要綱を定め、施行し、今日に至っています。 この指導要綱を作成するに至った経過並びに指導要綱を作成したことによる効果、さらには今後の課題について、どのようにお考えか、どのように対応しようとしておられるのかというふうなことについて、お尋ねをいたします。 それから、4番目の大城の運営のあり方についてですが、昨日、田上茂好議員、近藤則昭議員が鋭い質問をされました。執行部の答弁が、聞いていて非常に歯切れが悪いというのをつくづく思いました。しかし、きょう私がさらに質問を重ねても、それ以上の答弁は得られないだろうというふうに勝手に判断をいたしまして、9月議会では、この質問は見送りたいというふうに思います。御了承いただきたいというふうに思います。 以上で、1回目の質問を終わります。よろしく御答弁ください。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 渡辺議員の一般質問にお答えをいたします。 1、隣接市との消防の相互支援について、(1)夜間の体制を充実させるためににお答えをいたします。 現在、夜間は14名体制で当直勤務を行っております。内訳は、通信員が3名、出動隊員が11名となっております。当直勤務者が出勤した際には、災害の規模により非番招集を行い、体制を整えているところであります。 現在のところ、自己完結型を目指す消防としては、近隣市町との新たな消防相互支援については難しいと考えておりますが、さきの糸魚川市大規模火災の通知を踏まえ、消防広域応援体制の強化について検討してまいりたいと考えております。 また、今年度より消防職員の条例定数を65名から70名に増強しましたので、夜間体制の充実を視野に入れながら、消防力の強化及び職員の負担軽減に努めてまいりたいと考えております。 2、下松市中高層建築物指導要綱について、(1)状況と課題にお答えをいたします。 下松市中高層建築物指導要綱は、平成22年に、マンションの建設に伴い、住民1,500名余りの署名と要望書の提出を受けまして、翌23年2月1日に「近隣住民と建築主等との間に生じる紛争を未然に防止し、地域の良好な生活環境を保全すること」を目的に制定したものであります。 現在まで13件の届け出があり、早期に近隣住民と建築主等との話し合いの場が持たれることで相互の歩み寄りにつながっており、紛争の防止に寄与しているものと考えております。 要綱に基づく行政指導には、規制や強制力を伴わないといった限界はありますが、引き続き、紛争の未然防止と相互の立場を尊重した当事者間の自主的な解決が図られるよう努めてまいります。 3、豪雨から市民の安全を守るためのダム管理のあり方について、(1)ダムの治水能力を高める事前・予備放流の導入をにお答えをいたします。 末武川ダムは、多目的ダムであるため、利水と治水の両面を総合的に判断する必要があります。飲料水や工業用水等の利水につきましては、過去の運用実績から容量に余裕がなく、事前放流は困難であると考えております。 また、治水につきましては、自然調節方式のダムであるため、構造上、事前放流は困難であるとのことであります。 本市といたしましては、河川の維持管理の充実等を河川管理者に働きかけ、市民の皆様が安心して安全に暮らせるよう努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 以後、一問一答でお願いをいたします。演壇でお尋ねした順番で。末武川ダムの管理のあり方から一問一答をさせていただきます。 先ほど、市長さんの答弁で、末武川ダムの容量に余裕がなく、事前放流が困難だというふうな答弁でありました。この答弁、見方を変えると、洪水防止よりも利水を優先しとるんじゃあるまいなというふうに誤解を招く可能性があるんじゃないですか。私は年中、水位を下げろというふうに言っているわけじゃないんです。 この写真は、市長さん、ちょっと見てください。台風12号が、前例のない、私の記憶では前例がないんですが、東のほうから西のほうに逆走してきましたよね。あの逆走してきた台風が、7月の29日かな、山口県、中国地方に最接近をする、山口県に最接近をするというふうに報じられた日の前の日、28日に、末武川ダムに行って、洪水吐きのところを撮った写真です。 ごらんいただければ一目瞭然なんですが、黄色い矢印のところが常用の洪水吐きですね。緑色の、黄色い矢印のところにある半円形のあれが常用の洪水吐きですが、それまでのあれは満水状態なんですね。台風が近づこうというときに、ダムは、いわゆる利水部分は満水状態なんですよ。ですから、満水状態で大雨が降れば、この常用の洪水吐きを通り抜けて末武川に流れていくと。 この洪水吐きには、オリフィスといって一遍に水が流れないような構造にはなってはおりますが、全部流れなければ、これにたまり、非常用の洪水吐きというふうなほうに水位がどんどん上がってくると。非常用の洪水吐きまで行けば、上流から流入してくる雨水は全部末武川に放流せざるを得ないというのがダムの構造だというふうに私は理解をしておるんですが、その辺はどうなんでしょうか。 だから、ぜひこういう状況を、市民の安全を守る、満水状態で備えておったんでは、大量の雨が降った場合には下流のほうに流れていくというふうなことになりかねないというふうに思うんで。さっきの御答弁では、事前放流すると水の量が足らなくなるんじゃないのかと、そういうことをおっしゃいましたよね。ですから、本当に水が足らなくなるのかどうなのか、ちょっと御答弁いただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 白木上下水道局長。 ◎上下水道局長(白木正博君) 最初に申し上げますけれど、これは県の施設なんで、市としては一般的な話しかできません。 それで、この末武川ダムの洪水の調整の方法というのは、先ほど市長が申しましたとおり、自然調節型の放流式のダムになっています。ですから、人の手を加えなくても自動的に洪水が調整できると。それはどういうふうにしてやっているかといいますと、今この写真、見せていただいていますけれども、あのお椀のようなところが常用の洪水吐きで、あれを越えると水が溢れて、あのお椀のような洪水吐きのところに流れていくんですけれども、それ出口、オリフィスといいますけれども、出口が絞ってありますので、ちょうどじょうごのように、水がどんどんどんどんたまっていって、先ほど渡辺議員さんがおっしゃいましたように、そのたまるスペースといいますか、そのポケットが577万トンあるわけですよね。そういうふうにして洪水を調節しているわけです。 別に利水を優先して、もう洪水になってもいいよと、そういう考え方でできているわけじゃないんです。利水は利水、洪水は洪水、ただ、今までのその利水の運用を見てみますと、ここは県の工業用水の水利権も入っています。周南地区においては、もう慢性的に今も菅野ダムで自主節水してますけれども、慢性的に水が足らないような状況ですよね。これにもっていって、物理的に、この水出す方法はないんですけれども、利水だけ考えても、これをさらに、台風が来そうだからとかそういうことによって水を落とすということはできないと思います。 ただ、現実問題として、菅野ダムは予備放流というのをやってますよね。だから、台風が来そうな、そういうときには、水利権者の許可を得て、ある程度一定に水を下げるということをやっています。そして、温見ダムにおいても、渡辺議員さんの提案されているのと同じようなことで、大雨が降ると、それとか台風が来そうなというときは、水位を一定程度下げて、その洪水調整のポケットを大きくする、そういう操作をしていますが、ここは自然調整方式なんで、そういう人の手をかけなくても自動的にそういう洪水調整ができるという仕組みになっております。 以上です。
    ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 自動的に洪水調整ができる、そういう構造だというふうなことですが、その前に、さっきの答弁で、容量に余裕がないと、そういうのをおっしゃいましたよね、末武川ダムには。容量に余裕がないから、それは無理なんだと、事前放流は。 じゃあ、菅野ダムは容量に余裕があるのかと。先日のローカル紙見ますとね、40%の放水を自主節水をするというふうなことで、菅野ダムのほうも洪水調整、利水、両方のダムですよね。そこでも事前放流をして洪水に備えよるわけですよね。そこで結果として節水の必要性が出てきたというふうなことだと思うんですが。 末武川ダムの過去の流量の状況、貯水量の状況を見ますと、これグラフ、小さいのしかないんですが、7月・8月・9月は、ほとんどの年が満水状態なのね。ですから、私が言っているのは、こういう満水状態になる、雨が降るわけですから、すぐほかに流れていくところがないんでたまるというふうなことで、さっき申し上げましたように、事前に天気予報等で、この辺に大雨が降るぞというふうなことが予測をされた段階で放流をする、それでも雨が降れば、すぐもとに戻るわけですから、水が足らなくなる心配はほとんどないのではないのかなというふうに思うんですが、その辺の、いわゆる水が足りるのか足らないのかというところで、そこで支障があるのかどうなのか、そこのところを、まず、理由の中にいろいろありますから、一つ一つ。 ○議長(中村隆征君) 白木上下水道局長。 ◎上下水道局長(白木正博君) 今、菅野ダムの例を出されましたけれども、菅野ダムは放流ゲートがあるわけですよね。しようと思えば、できるわけです。それと議員さんも御存じと思いますが、菅野ダムは錦川の上流なんですよね。錦川、下が、下流域で何回でも大きな洪水を起こしています。末武川ダム、一回もないです。今のダムができてですね。平成4年から供用開始していますけれども、あのサーチャージといいますが、非常用の洪水吐き、あそこを越えたことも当然一回もないわけです。 今、末武川ダム、どういうふうに設計をされているかといいますと、200年確率で設計されているんですよね。ですから、あのサーチャージ水位、あそこの非常用の洪水吐きを越えるのは、200年に1回あるかないかという確率で設計されているわけです。ですから、菅野ダムと末武川ダム、同じように考えるのは、ちょっと無理があるんじゃないかと思います。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 200年確率というふうなことを今御答弁がありました。どこのダムも200年確率、それは今度西日本の愛媛県のほうの国がつくったダムだとか広島のほうのダムだって、それはもう非常に高い確率、豪雨の確率で建設をしているわけですよね。通常の雨で豪雨が起きるような、そういう予測でダムはつくってないわけでしょう。そういうところで、近年はそういう予想をはるかに超える豪雨が降って、大変なことが各地で起こっているわけですよね。ですから、この辺でも、そういう問題が発生をしないという保証はない。ですから、発生をしたときには、200年確率を超えるようなね、その下流には大変な被害が出るんで、私はそういう被害が出る前に備えたらどうなのかって言っているんですよ。 ですから、その備えることで、大変な飲み水が不足したり工業用水が不足をするんであれば、それは不足しますよということで、それは正当化できるかもしれませんが、過去のこういうデータを見ると、7月・8月・9月は満水状態がここずっと続いているんですよね。ですから、洪水が来るぞということは、一遍水位を下げたってすぐにもとに戻るというふうなことでね、私はその心配はまずないだろうと。理由には、ならないだろうと。 もう一つは、事前放流をする施設がないというふうにおっしゃる。それが主要なものであれば、市は今、温見ダムの導水管、末武川ダムから導水管を引いているわけでしょう。温見から直接引いているわけじゃないですよね、導水管を。ですから、あの導水管を使って末武川に放流することだって、今でもやってますよね、農業用水等々で。そんなものを活用すれば、事前放流、予備放流というふうなものは不可能ではないんじゃないですか。 ですから、下流の安全を万が一、万々が一のことを考えて、下流の安全を守っていくというふうな観点からすれば、あの可能性というのは、努力する余地、それは頭から否定をするというものじゃないというふうに私は思うんですよ。 県の管理しているダムですから、下松だけでどうこうすることはできないのは承知をしています。ですが、下松のほうから問題提起をしなければ、なかなか県のほうが自主的にやりましょうちゅうことにならないと思うんですね。ですから、下流の安全を守るという観点からも、積極的に県のほうに検討してくれと、そういう装置が、導水管がないということであれば、市の導水管を活用してもらう、どうでも導水管がない、放流する管がないということになれば、今、あしたですか、同僚議員が温見ダムでの発電のためにサイフォン方式で温見ダムの水を発電に使うというふうな、そういう方式も今工事がやられてますよね。だから、こういう方法で放流することだって、やる気になればできるんですよね。いかがですか、そんなことは不可能ですか。水が不足するようになりますか。さっきも冒頭申し上げましたけれども、空振りになることを喜ぶというのが、私は防災対策だと思うんですよ。即答はなかなか難しいんかもしれんけれども、御検討いただきたいというふうに思います。 ○議長(中村隆征君) 白木上下水道局長。 ◎上下水道局長(白木正博君) 渡辺議員さんが言われた導水管というのは、ちょっと私、勉強不足で、どこをどう通っているのかよくわからないです。 それともう1点、ポケットといいますが、577万トンの洪水調節容量があるといいました。これ、仮に時間雨量、これまで県に確認したわけではないんですが、私たちが10年分のデータ、入ってくる量と降った量と割り戻して計算しましたところ、577万トンというのは、時間当たりの降雨量にしますと243ミリですよ、時間当たり。今までかつて日本で一番たくさん降ったのが、昭和57年に長崎の大水害というのがあったわけです。36年前ですか。そのときに長与町という町で187ミリというのが降っているわけですね。今後も、これ空前の降水量で、多分、その後もう全然これ以上の雨はというのは記録がないわけですが、その1.3倍の雨が降っても耐えられるほどの設計になっているわけです。 ですから、今の時点で、現に末武川が洪水しそうになったとかいうのは、あの後ないですよね。見ても、あそこの橋のところに知らせる、何て言うんですかね、観測局と言うんですか、あれがありますけれども、そんなに危ないと、これはどうもならんと、切戸川は本当に危ないと思うんですけれども、末武川、それほど危険というふうに私たちは認識したことがないんですが。ですから、今時点で県のほうに働きかけるというのは、ちょっと難しいと考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) ここで何回言うても上下水道局長は「うん」って言わんだろうから、また日を改めて問題提起はしたいと思います。 2つ目の問題に移ります。消防における隣市との総合支援の問題です。 先ほどの答弁でもありましたけれども、糸魚川の件で消防庁から通知なるものが出ていますね。その中には、日ごろから隣市の消防本部との連携を強めておくことが必要だと、そうしないと、大火が起こったときにだけ、すぐ連携をするっていったって、それは不可能だぞと。だから、日ごろからやっちょけというのが消防庁の通達でもあると思うんですよね。 ですから、その辺では、これも相手があることですから、すぐどうにもならんというふうには思うんだけども、さっきの御答弁では、消防本部の条例定数を65から70にふやしたというふうなことで、何とかなるというふうな御答弁でしたけども、65を70にふやして、それで3台の消防車、4台の消防車が現場に行けますか。それは不可能でしょう。ですから、その辺ではね、いや、私はね、目の前で火が移っていくの見ていたんですよ。皆さんもイライラしながら、近隣の人たちも、被災者の皆さんもおられましたよ。ですから、そういう人たちの思いを見た、これは何とか早く、こんなことが繰り返されちゃならんという思いでね。 そうすると、消防の本部の人数を今の倍にふやすなんていうのは、それはもうとてもじゃないが難しい話で、さっき言いますように、消防庁が近隣との連携を強めろというふうな、そういう通達も出ているということになれば、例えば周南市の消防本部、末武地区であればね、それから東のほうであれば光の消防本部との関係で、そういう連携をし合うというふうなことは、やっぱり検討に値するんじゃないのかなと。そうしないと、2台で出動したとしても、救急車が、1台は給水で、消火栓から前の消防車に給水をするという役割を担っているわけですよね、たしか。そうすると1台しか放水できないというのが現状なんですよ。 ですからね、それは夜間、めったにあることじゃないと思います。あってはならないと思うんです、昼間でも。しかし、そういうふうなことが、何があってもすぐ最小限の被害に食いとめていくというふうな、そういう体制を、やっぱりとっていく必要があるんじゃないのかなと。皆さん方には、市民の皆さんには、枕を高くして日々過ごしてほしいと、休んでほしいというふうな体制を整える必要があるんじゃないのかなというふうに思うんですよ。 ですから、最少の経費でそういう市民の皆さんの不安を解消していくということが実現できれば、それに勝ることはないと思うんで、これも消防長だけの判断で、すぐ実現できるとは思いません。ですから、その辺では、一つの課題、宿題として、今から先、国の消防庁のほうからもそういう日常的な連携というふうなものが強調されているということを考えると、協議をする必要があるんではないのかなと。それにも根拠があるんじゃないのかなということを申し上げて、この質問も、あとはもう消防長の気持ち次第。構えで、なるべく早く市民の皆さんの期待にこたえてくれるような、そういう体制を整えていただくとありがたいかなというふうに思い、要望しておきたいというふうに思います。 ○議長(中村隆征君) 原田消防長。 ◎消防長(原田保寿君) 市民の皆様には御心配をおかけしております。 火元が燃える火炎の大きさとか、それとか、まあそれが激しく燃える、そして隣接する建物へ延焼すると、そういった状況を見られると、これは非常にやっぱり心配だということは、これはごもっともなことでございます。 私ども先発、後続という役割の中で、2台の消防ポンプ自動車のうち1台は2トンの水を積んで出る、そういう車でございます。これは火元建物に近づいて、直に放水をすると。そして、もう1台につきましては、消火栓や防火水槽、こちらに車両部署をいたしまして、そして水を吸い上げてその先発のほうに送るという役割をしております。 私たちは一応、「ペア作戦」と言っておりますけれども、5名、4名のペア作戦ですが、これに車両自体の能力といたしましては、B2級といって2,000リッター放水することができます、1分間にですね。人と機械と水と、この3拍子がそろわないと、どのバランスが崩れても活動は成り立ちません。よって、目標とすれば、2,000、延長をまずそこを確立していくわけです。まず2,000ほど打てるほどに。それは要求者がいると、逃げおくれの方がいるという情報があるかないかということ、今回は不明でしたので、あるということで、一応呼吸器隊を中に入れなくちゃいけませんから、その援護注水用の1線、そしてそれを打っているときには、例えば皆さんも経験あると思いますけど、高温になっているところに水を打ちますと水蒸気が出ます。もっと火災現場は、いろんな視界が閉ざされます。よって、要求者を検索するといいますが、それに支障がありますので、人命最優先ということからすれば、私たちももうのどから手が出るほど打ちたいんですよ。ですけど、打てないという事情があります。で、議員さんのお近くの現場では2名の方を隣接延焼した建物から外に出すことができたと。その間は、当然、火元が遠いので打てません。そのかわり、その周りの建物に拡大しないような、そういったことで確保しております。 なかなかそこは防御ラインですから、市民の皆さんには、なかなか視界、見えないところなんで何しちょるんかなということをやっぱりイメージされます。 ◆22番(渡辺敏之君) もう時間がないんです、こっちは。 ◎消防長(原田保寿君) ああ、そうですね。 ○議長(中村隆征君) 消防長、手短に。 ◎消防長(原田保寿君) いずれにしましても、私たちのやっぱり重視しておりますのは、初期消火と、それとその御協力をいただくと、それといち早い119番の通報ですね、これをお願いをしたいというところがございます。そして、それに対して、夜間逃げおくれ等の方の、やっぱりそういったことを私たちも非常に心を痛めておりますので、消防団と協力して、夜間の逃げおくれや、そういったことがないように普及啓発に努めてまいりたいと。長くなって申しわけありませんが、もうちょっとしゃべりたいんですが、この辺にしておきます。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 消防長、一生懸命ね、そういう活動の先頭に立っておられて、いろいろと報告をしたいというのはわかるんですが、時間に限りがありますので。さっき申し上げますように、国の消防庁のほうも、近隣との連携を強めろというふうなことが、ただ活字に書いてあるだけじゃなしに、実践をしなければ意味がありませんので。その辺は早期にそういうことが実現をするように御努力願いたいということで、この問題は置きたいというふうに思います。 中高層の建築物指導要綱の問題について伺います。 さっきの答弁で、建築主が早期に話し合いをして、相互の歩み寄りにつながっているというふうな御答弁がありました。それはどこの事案、計画で、そんなことになっているんですか。あっちこっちでもめているという話は聞いてますけれども。そういうふうに歩み寄って解決をした、円満に解決したという事例が、下松市内であるんでしょうか。ちょっと教えてください。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 特定の、どの建物だというのは、なかなかちょっと申し上げられないんですが、市長答弁で申し上げましたように、この要綱を制定いたしまして13件でございます。今回、渡辺議員さんがおっしゃるのが、これがそのうちの1件に今該当いたしますけども、それ以外のところで大きな紛争というのは私どものほうには入っておりません。ただ、細かい建築主さんと近隣住民さんの間にいろいろな交渉事はあったというには聞いておりますけども、大きな紛争にまで行ったということはないということで、一応この要綱を制定させていただいた効果は出ておるんではないかなというふうなことで考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 効果があったというふうにおっしゃりたいのはわかるんですが。その中では、近隣の人が泣き寝入りをせざるを得ないというふうな状況になったケースも、私は耳にしているわけですよ。それから、裁判になって最終的には裁判長のほうで事業者のほうに説諭をされて、和解にこぎつけたというケースも、平成23年ですか、24年ですか、ありましたよね。その後も、その事業者の人が、一方の側でそういう紛争になり、なかなか話が前に進まずに泣き寝入りをせざるを得なかったという話もあるわけですよ。ですから、その辺ではこれが全く効果がなかったとは言いませんが、そういうケースもあるというのは、やはり私たち配慮しなきゃならないちゅうか気をつけておかなきゃならないことだというふうに思うんです。 私は話し合いをしても、話し合いで歩み寄るちゅってゆうたら、相手の立場を両方が尊重し合うというそのことが大前提ですよね。しかし、何を言っても聞く耳持たんじゃ、これは話し合いじゃないわね。話をしちょるだけ、聞いちょるだけ、聞き流す。これじゃあ話、歩み寄りにはならんわね。 ですからその辺では、何回か話し合いを重ねたらそれでもう終わりというふうに、一方的にそういう説明会を打ち切るというふうなことが許されるんですか、この要綱で。この要綱によって各、今13件ちて言われましたかね、届けがあったのは。どの事業者も同じなのか違う事業者なのか、よくわかりませんけれども。市長のほうにはこの要綱に従って円満に解決をし、住民の理解を得るような努力をするというふうな誓約書が出されているんじゃないですか。その辺はどうでしょう。誓約書が出されているのか出されていないのか。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) この要綱には届け出が当然、誓約書の届け出は義務として負わせておりますので、建築主のほうから誓約書のほうは提出をしていただいております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) この要綱には、周辺の環境に及ぼす影響に十分配慮すること。さらには、紛争の発生を未然に防ぐこと。こういうふうなことが明記をされ、それについて努力をしますというふうなことが誓約をされているわけでしょ、違いますか。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) これはあくまでも、誓約書の提出を求める大もとのこちらのほうの考えとすれば、先ほど議員さんもおっしゃいましたように、紛争の未然防止及び円満解決のためということで、当然、建築主にはそれなりの誠意をもってやっていただかなければいけないというふうに、それが不可欠な要素だろうと思っていますので、そのために建築主側の自覚を促すという意味で、そういった誓約書を提出をさせていただいております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 建築主のほうから誓約書が提出されたということは、この要綱を誠意をもって守りますと、努力をしますということが、下松の市長さんに誓われたということでしょ、違うんですか。誓約書の誓約は誓うということでしょ。違うんですか。いかがでしょう。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 最初からまた話さにゃいかんとなると、なかなかつらいんですけども、当然、議員さん、もう「釈迦に説法」なんで、これだけは私は言いたくなかったんですけども、まず、この指導要綱とは何ぞやということから考えたときに、この指導要綱というのは、市長答弁でも申し上げましたように、あくまでも規制とか強制力というのは伴えないんです。ですから、確かに誓約書は出していただきました。私どもも近隣の住民の方と、事前に十分に協議をしていただきたいという、過去の経緯がありますから、この要綱というのをつくったわけなんです。ですから、あくまでもこの指導要綱に基づいた形での誓約書ですから、私どもでお願いできるというか、強制ができる範囲というのがどうしても決まってくると思うんです。そのあたりは当然、渡辺議員さんも御承知の上でお尋ねになっておるということですので、それは御理解をいただきたいと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) いやいや、誓約書は単なる紙切れじゃないんですよね。紙切れですか。紙切れじゃなしに円満に話を進めますと、住民の理解を得るように最大限努力をしますということを、下松の市長さんに誓っておられるわけでしょ。道義的な責任、それを実現をする道義的な責任というふうなものは、法律的な義務というふうなものはないが、道義的な責任は発生をしていますよね。ですから、そこが誠意をもって話し合いがされているのかどうなのか。誠意をもって対応がなされているのかどうなのかというのは、やはりチェックをしなきゃならないと思うんですよ。紙切れを出し、報告に来て、ああそうですか、そうですかで話を聞いて、一方的に話し合いを打ち切っていくというふうなものは、誓約をしたといういきさつからして私は許されないと思うんです。法律的に強制力がないにしたって道義的な責任は発生をしているということからすれば、世の中で、誠心誠意お互いに立場を尊重し合いながら円満にやろうちゅうて言うたらやね、やっぱり必要最小限の誠意は見せなきゃね、自分の主張だけしとったんじゃあ相手はうんって言わんわね。譲るところは譲る。 もう一つは、閑静な住宅街に64戸が集中──そういう集合住宅的な──そういうふうなことで出てきて、この要綱ではそういう周辺の交通問題等を十分配慮をするというふうなことも定めていますよね。ですからそういうふうに、頭からそんなことはありませんちゅって首を何ぼしてくれしゃって首を横に振るようでは、それは誠意を持ってこの要綱に従って住民と話をしているということにはならないと思うんです。 もう一つは、最近、下松でもあちらこちらでビル風の問題が出ています。この社が駅前でつくったマンションの周辺でもそのことを指摘される方がおられます。車のドアをうかつにあけるととんでもないことになると、大けがをしかけたこともあるという話も耳にしています。ですから、そういうふうな事例が各所でどんどん出てきたんじゃ、安心して下松に暮らすことができる、住みよさランキングが何番だというふうなことがなかなか言いづらくなるというふうなことになっても困るわけですよ。その辺では事業者の皆さん方にも、市民の皆さんに迷惑をかけないというイロハのイ、そこのところは守っていただくように行政の側でも、何回も何回もそれが形になるまで求めていく。それが誓約書を紙切れにしない、中身のある物にする道じゃあないですか、いかがでしょう。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 渡辺議員さんおっしゃること、私、十分理解をいたします。当然、業者のほうが説明会等した場合、その報告には私どものところにも参って来ております。その中でどういう状況だったかというのも確認もいたしております。正直なところ、業者が言ったこと全て信頼は正直なところしていません。恐らく話半分、言葉は悪いんですが、やはり説明するときには人間とすれば、自分をいいように必ず言われると思うんです。ですからそういった面も多少は、私ども聞くときにはその辺の分、頭の片隅には置いておりますから。その中でいろいろと地元の方との協議が整わない状況であるというのを聞いております。ただ、議員さんおっしゃいましたように私どもとすれば、こういった要綱までつくって、やはり住んでいらっしゃる下松市民の方、また今後その建物ができた後に来られる方、その方と今の住民の方との仲たがいというのがあったら、一番困るのは市なんです。ですからそのあたりは十分やってくださいよというのは、もう口を酸っぱくしながら言っています。だから、その気持ちはわかっておりますし、私どもも、結果が出ていないからお前ら何もやっていないと、議員さん言われるかもわかりませんけども、私どもはその努力はしておるつもりでございます。その辺は理解をしていただければと思います。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) いや、努力をしてらっしゃると思うんです。しかし、その住民との話し合いの現場に行ったことありますか。実際のその話し合いがどういうものなのか。報告に来ている内容と一致をしているのかどうなのか。そこのところを──今、話半分とおっしゃったけども──その辺は要請するにしたって実態を手のひらの上にしちょるか、よくわかる向こうの説明の範囲内で話を聞くかでは、あなた方の要請、誓約書出している事業者にやっぱりきちんと的確に指摘ができるかどうかというのは差が出てくると思うんです。前提が、出発点が違うんじゃけ。ですからその辺では、話半分というふうにおっしゃったけども、やっぱり現場に行って、どういう実態なのかちゅうの手のひらの上にのした上で、円満に解決する、してもらう、そういう必要があるんじゃないのかなというふうに思います。 もう一つ、事業者の方にも申し上げたんですが、頭から否定をされましたが、最近、中高層のそういう建物ができたときにビル風が発生をするというのは、事例は下松市内でもいっぱいあるんです。建設部長は周南市にお住まいですか。周南市でもそんな事例は、私はいっぱいあるんだと思います。うかつに傘差していると傘ぶっ壊れるという事例だと、それもう下松の駅前でもね、南側でも北側でもそういう話はいっぱい耳にします。周南市でも、この市役所の中でもそんな話はありましたよね。ですからその辺では、そういう中高層の建物ができると周辺の風の向き、強さ、そういうなものががらっと変わって、安全に歩行もできない、通行もできないという状況も生まれる。これはもう最近では常識的なことになってきているというふうに思うんです。 ところが、住民との話し合いのところでは、「うちの事例ではそんなものはありません」と。そういう心配をする声が住民の皆さんから出されたって、頭から否定をする。これじゃあ話にならんわね。「調査をして、こういう対策を講じます」というふうなものがあって初めて、周辺の皆さん方が心配をするそういう不安も解消していくんじゃないですかね。頭から否定してたんじゃ、じゃあ後で発生したらどねんしてくれるんやということになるわけでしょう。そしたら証明してくれと、裁判で、うちが原因だと。いうふうなことで、どうせ泣き寝入りするわいというふうなことなんかもしれんけれども。私は、それはまずいと思うんです。要綱をつくって下松の良好な住環境を守っていくというのが、要綱の基本的な目的だと思いますので、その辺では強制力がないにしたって、そういう誓約書を出して一定の道義的な責任が発生をし、その業者に誠意を持った対応を求めていくというのは、やっぱり人間として社会に存在をするそういう法人として守らなきゃならないイロハのイだというふうに思うんです。ですから、法律で大上段にこうだあちゅうていうのはできないにしても、現場で手のひらにのせていくということの中で、何とかそこのところは考えんさいやあという話はしないと、この要綱はただの紙切れに終わってしまうと。ビル風が市内のあちこちで発生をして、今から先、市民の皆さんの生活が不安な状況が各所で生まれるというふうなことがあったら、それこそ取り返しがつかないというふうに思うのはいかがでしょう。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 確かに、ビル風、特に高い高層の建物並びに中高層、極端な話、一番皆さんも御存じなのは、市役所の中でも消防庁舎が解体をされました。そうすると、本庁と水道局との建物の間の通路、以前、消防庁舎があったときは相当な風が吹いておりました。今、あのときがどんなんだったんかなちゅうぐらいの風です。ですから、必ずしも中高層だけではないと思うんです。一戸建ての建物が建ったとしても──また極端なこと言うて言われるかもわかりませんけども──それはあり得ると思います。ゼロではないです。それは絶対否定はできないと思うんです。ですからそういった風の関係というのは、確かに現実起こっているというのは恐らくこの業者の方も御存じであると思います。当然、御自分が駅の周辺にマンション建てていらっしゃる現実は御存じなわけですから。それと、裁判の関係でも、最近風害によっての事案というのも正直なところ出ていますから、その辺の情報というのは、当然業者の方というのは全て承知をされていらっしゃるものだと思っております。ですから、そういったものもあり得ますよという話は、私ども、させていただいております。ですから、その辺で地域住民の方が御不安な面があるもとについては、やはりできる限りの証明といいましょうか、情報提供になるのかわかりませんけども、その辺はしてくださいというふうには言っております。それと、私どもこれつくったときに、今、議員さんおっしゃいますように、ビル風、風害ですよね、そういった問題というのが出てきておるというのは薄々気づいておりました。で、この要綱をつくられている県内他市また県外においても、こういったもう要綱つくっていらっしゃるところあるわけですけども、それの要綱も全部確認をし、また、疑問なところは聞いたこともあるんです。ただ、このビル風についての基準というものが非常に難しいらしいんです。で、私どもがこの要綱の中に一定基準を設けたときに、その基準の根拠は何かと言われたら、私ども説明する義務ができるわけです。それが正直なところ、今の私どもの段階ではできません。ですからこういった問題が出たときには、例えば、裁判なんかもそういった形でのビル風による損害賠償なんかも生じておりますから、法律というのはいろいろあってやっとできるということになるかもわかりませんけども、そういったことになれば、やはり建築基準法なり、そういったものの中にそのビル風が、一定の基準というものが示されるんではないかと思っておりますので、それまでは私どもは、努力義務として頑張ってくださいと言うしか、正直なところ、今のこの要綱の段階では言えないというのは御理解いただければと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 渡辺敏之議員。 ◆22番(渡辺敏之君) 今、建設部長が、こういう被害がますます拡大をしていけば、法律のほうでそういうなものを防ぐための法改正がやられるかもしれんと、やられるだろうと、そうだと思うんですよ。じゃあそれまではしょうがないんだというわけにはいかんでしょう。だからそれまでに、そういう被害が最小限になるように事業者の皆さんにも、周辺の皆さんに迷惑はかけませんと、住環境を乱すことはありませんと、乱さないような努力をしますというふうに、下松の市長さんに誓約書を出しているわけだから、それに見合う努力をして形あるものにしなければ、この要綱はただの紙切れちゅうことになりますよ。適当に話し合いを二、三回して、もうそれで打ち切って、あとはもう結果次第だと。こんなことは私は許されない。 もう一つ、最近8月30日に、この会社が周辺の住民の皆さん方に出した回答書なるものをここに写しを、私、手に入れました。「交通混雑もしくは風害が発生し、住民の皆さんに具体的に損害を及ぼすおそれがあるとお考えでありましたら、裁判所のほうの判断をもらってください」と。そういう文書が出されているんですよ、周辺の人たちに。これ私、文句があるなら裁判所訴えやというふうに受けとめられるんですよ。私は受けとめるんです、これ。そうすると、要綱で平和的に穏便に解決してください、解決しますよというふうに誓ったその誓約書は、これをそのまま読みますと、ただの紙切れで体裁だけ整えて、あとはもう社の方針で突き進むというふうなことになってしまうんじゃないんですかね。私はそんなことをされたら、そんなものがどんどん事例がふえたら、後々下松市民はいろんな被害を受けて、法律的な規制がないからということで泣き寝入りをしなきゃならない。そんなこと、私は絶対にふやしてはならない。今までもあったようですけども、以後ふやさないという努力をですね。 じゃあそのためには、話し合いの現場に市の担当者の皆さんが同席をいただいて、両方にそこまで言うなよと、ここは努力せえやというふうな調整役もやらないと、円満に解決するということにはならないんじゃないのかなあというふうに思いますが、そこのあたりはいかがでしょう。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) あくまでもこの要綱は、お互いが真摯にお互いの立場を理解して交渉してくださいということがあるんですね。仲裁に私どもがこれで入ると、規制をかけるような形になるじゃないですか。それはちょっとできないと思うんですよ、この要綱の限りにおいて。あくまで仲裁で市のほうが入るということになると、それはちょっと私は、この要綱の段階では難しいと思っております。ですから、あくまでこれ建築確認については建築基準法に基づいた形での審査なりをして、OKならば札をもらうわけです。建築確認書をもらうわけです。ただ、それだけではない。こういった生活する上においては、ある面、民法上の関係が強くなろうかと思うんです。そうなったときには、私人間の間での問題になると思いますので、その中に公が入っていけるかどうかというのは、私はちょっと疑問符は持っております。その辺で御理解いただければと思います。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩をとります。午後2時58分休憩 午後3時08分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。河内裕文議員。    〔16番 河内裕文君登壇〕 ◆16番(河内裕文君) 皆さんこんにちは。新生クラブの河内裕文です。 まずは、このたびの豪雨や台風、地震により被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。それでは、通告に従い一般質問を行います。 1、平成30年7月豪雨について。 (1)下松市における被害状況について。本年7月豪雨により、西日本を中心に、特に広島県や岡山県などで人命にかかわる河川の氾濫、浸水、土砂崩れなど、甚大な災害が発生しました。下松市においては、人的な被害はなかったものの、住宅被害や土砂崩れによる道路の通行どめなど、多数の被害がありました。同僚議員と重複する部分もありますが、下松市の被害状況について確認をいたします。 (2)河川管理と整備状況について。土砂崩れもありますが、一たび氾濫が起こると被害が広範囲に及ぶ河川について質問をいたします。まず、河川については、国が管理する一級河川、県が管理する二級河川、市が管理する準用河川と、その他河川があります。下松市には、一級河川はありませんが、二級河川として切戸川、平田川、末武川、吉原川、切山川、坂本川、玉鶴川の7つ、準用河川として、水無川、小野川、浴川、生野屋川、時宗川、西村川、宮本川、高橋川の8つ、その他河川として、寺迫川、昭和通り川、大谷川などがあります。そこで、下松市を流れる河川の護岸改修やしゅんせつなど、これまでの補修状況や管理状況についてお聞きをいたします。 (3)排水機場(ポンプ場)の現状と課題について。排水機場については、高潮対策として重要な役割を担う施設であり、適切に管理、運転されているものと思っています。古い施設では、昭和41年、新しい施設でも平成6年に建設され、設備の老朽化や近年の大雨に伴う水量の増加への対応など、懸念されるところであります。そこで、排水機場の現状と課題について、どう認識しておられるかお聞きし、1回目の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 河内議員の一般質問にお答えをいたします。 1、平成30年7月豪雨について。 (1)下松市における被害状況についてにお答えをいたします。7月5日からの豪雨により、本市では観測史上最大の時間雨量86ミリを観測するなど、市内各地で被害が発生したところであります。本市における主な被害状況につきましては、人的被害はなかったものの、全壊、半壊、浸水などの住宅被害を初め、路肩崩壊等による道路の通行どめや河川の護岸崩壊など、公共施設関係におきましても多数の被害が確認されております。 (2)河川管理と整備状況についてにお答えをいたします。二級河川につきましては、現在、管理者である山口県が河川整備計画に基づき、切戸川、玉鶴川及び坂本川等の改修を実施しております。その他の河川につきましては、本市において毎年度予算を確保し、溢水履歴や護岸状況等の緊急性を踏まえつつ、継続的に改修を実施しているところであります。 平成30年7月豪雨におきましても、二級河川切戸川や準用河川小野川等で多くの溢水、護岸崩壊の被害が発生し、河川整備の重要性が一層高まっていると認識しております。 今後も引き続き、しゅんせつ等、維持管理を適切に行いつつ、河川整備の促進に尽力してまいりたいと考えております。 (3)排水機場(ポンプ場)の現状と課題についてにお答えをいたします。本市においては、現在、平田川排水機場、玉鶴川排水機場、大谷川の黒磯排水機場、竹屋川の平田排水機場及び竹屋川ポンプ場、合計5つの排水機場があり、高潮対策及び内水排除を行っております。 各施設とも管理マニュアルに基づき、適切に運転管理を行っておりますが、供用開始から相当年数を経過した施設もあるため、今後、老朽化や能力不足等の課題も考えられます。市民の安心安全を守る重要施設であることを再認識し、今後とも適切な維持管理に努めていきたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) それでは、2回目以降の質問につきましては、一問一答方式でお願いいたします。 まずは、土砂崩れについてお伺いしたいと思います。同僚議員の質問と重複しないよう、質問したいというふうに思います。土砂崩れについては、場所で東海岸通りについてお伺いします。JR山陽本線につきましては、9月9日から運転を再開いたしました。国道188号線については、9月3日全面開通となりました。その間、多くの住民が不便な生活を強いられました。このたびは光市側での土砂災害ではありましたが、午前中の同僚議員からも、隣町で起こったものは我がまちでも起こるというのがありました。下松市側でも、いつ起こっても不思議ではありません。土砂崩れの危険がある箇所は、まだまだたくさんあると思いますが、対策が必要と考えます。いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 今回は、光市さんの側ということで、当然、下松市にも、いつ来てもおかしくないという状況だというのは、私どもも認識いたしております。それで、これまでも、あのあたりにあります市有林につきましては、治山事業によりまして、土どめ擁壁を設置するなり、また、法定外公共物、これは水路でございますけれども、土砂流出によります横断管の閉塞につきましては、JRさんと協議しつつ、土砂撤去というのもやりまして、機能回復をさせていただいております。 それと、今回の予算でお願いいたしております水無川の堆積土の対策でございますけれども、これも、国道とJRを超えた山から水無川に出てくるような横断管が何本かあるんですけれども、それが、もう完成後、相当な年数たっておりますので、相当な堆積をいたしております。それで、JRのほうにもまた影響を与えることも考えられますので、それの未然防止ということで、今回、設計等の予算措置をさせていただいて、未然防止のための対策を今後練っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 東海岸通りにつきましては、一たび土砂崩れが起きますと、先ほど申し上げたように、JRがとまったり、国道が通行できなかったりというふうなこともありますので、事前の対策ということで、引き続きよろしくお願いをいたします。 次に、道路の通行どめについてお伺いします。場所につきましては、市道瀬戸線についてであります。復旧見込みについてお伺いします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 今回の災害によりまして、大規模な道路崩落が瀬戸線には起こったわけですけども、それのために、今、通行どめをいたしております。市民の方には御不便をかけて、大変申しわけないんですけども、今、公共災害、いわゆる国からの補助金をもらってする公共災害の復旧工事に向けて、設計業務というのを今現在いたしております。これが、ある程度、固まりましたら、本格的な予算計上をさせていただいて、認めいただいた後に、本格的な本復旧に向けて進めていきたいと思います。ですから、復旧見込みについては、ちょっと今の段階では申し上げることができないので、御勘弁願えればと思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 次は、切山です。所管については県のほうだと思いますが、県道獺越・下松線について復旧見込みをお聞きします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 河内議員さんがおっしゃるのは、大きな農免道路から上ヶ原のほうに入っていくところで、二、三百メートル入ったところの道路の崩壊のところだろうと思うんですけども、県のほうに確認をいたしましたら、県のほうも、やはり国の補助金をもらう公共災害で本年度予算計上して、直近の状況を確認いたしますと、もう補助採択も早期に受けて、業者さんももう決まって、工事に入っておるやに聞いておりますので、早い時期に復旧するのではないかというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。工事に入られておるということでございます。最初のほうの瀬戸線につきましては、ちょっと先が見えないということで、長期間になるということが予想されます。とはいわれましても、利用者もおられるわけでありまして、できるだけ早目の復旧をお願いしたいということと、情報提供のほうもあわせてお願いしておきたいというふうに思います。 続きまして、水路の溢水についてお伺いしたいと思います。水路といいましても、水田の用水路についてお伺いします。用水路の形状など、カーブしているとか、そういったものも起因していると考えますが、対策についてお伺いします。 ○議長(中村隆征君) 吉次経済部長。 ◎経済部長(吉次敦生君) 7月の豪雨により、切山地区を初め、多くの農業施設に被害が発生しておりますが、農道や用水路などの公共施設、それにつきましては、既存機能回復の復旧工事を行うこととしております。今のところ、改良工事の予定はございません。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 復旧工事ということで、改良はなしということでございます。 続きまして、末武平野についてお伺いしたいと思います。以前も一般質問でお聞きしたことがありますが、宅地化によりまして、雨水の受け皿がなく、保水力が低下しているというのが原因だというふうに言われておりました。水路の拡張など、対策を考えておられるか、お聞きします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 末武平野に関してなんですけども、この末武平野については、議員さんおっしゃいますように、スポット的な水路の拡張ということになると、それは、そこの場はいいかもわかりませんけども、やはりその流末域、そちらにまた影響が出てくることも当然考えられます。やはり、河川と同様に、水路についても下流のほうから整備していかなければ、本格的な効果にはならないと思います。 雨水に関してですけども、今、下水のほうで汚水の整備、これを順次、下流のほうからやってきております。それがなかなか、今、計画どおりにはいっていないと言われるかもわかりませんけども、一応、補助を利用しながら、鋭意進めております。その間の対応として、御存じだろうと思うんですけども、平成22年に立ち上げました浸水対策、要は、庁内での横断的な組織をつくって、それぞれの所管が協働しながら対応するということでやっておりますので、そういった組織を利用して、当分の間は今すぐできる工事から進めるという形で対応させていただきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 全体的に下流側からということで、すぐには対策が難しいというのは理解をいたしました。 別の角度から見て、瑞穂町でありますとか、望町、この一部につきましては、車がやっと通れるか、通れないかという、道路が非常に狭く、道路拡張というふうな意味から見て、水路へのふたかけ、あるいは暗渠化、こういったもので水路の拡張も考えられるのではないかなというふうに考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 市道につきましては、やはり当然、私どもの管理する道になりますので、対応できると思いますけれども、要は、生活道的な要素のある道なんかがあると思いますけども、そうなると、やはり生活道の補助要綱等を採用してやるという方法もあろうかと思います。その辺は、地域住民の方の御同意というのも、当然、必要になりますので、また御相談をいただければというふうには思っております。 それと、場所は違うんですけれども、本年度予算化をさせていただいております平田昭和通り、要は下松工業高校から上側に、青木線まで行くんですけど、それの西側のところに水路があろうかと思いますけれども、それに、とりあえず補助金を使って、ふたかけをして、せめて、あそこのメーンの通り、特に高校生議会なんかでも、昨年も確かあったと思うんですが、あそこの幅員を広げてほしいというふうな要望がありまして、調整をつけた形で進めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) はい、わかりました。優先順位をもってやられているということで理解をいたします。 次に、恋ケ浜地区についてお聞きをしたいと思います。平成26年度に完成いたしました恋ケ浜の調整池、これについてお聞きしたいと思いますが、7月5日の午前1時から2時の間に86ミリの雨が降ったということでございますが、恋ケ浜地区の状況と調整池の評価についてお聞きをします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 恋ケ浜地区につきましては、こういった大雨が降った時期には、必ず床上、床下浸水等が非常に頻繁に起こっておった地区でございます。地域の皆様の御協力によりまして、一応、調整池もつくらさせていただきました。これで完璧というわけには、正直なところまいりませんでした。今回の雨でもって、やはり数件の床上、床下浸水というのは、正直なところ、恋ケ浜地区の方には生じさせてしまいました。御不便もおかけしました。 ただ、地元の方もおっしゃっていただいたんですけども、この調整池をつくってもらったから、この程度で済んだんだというふうなことも、地元の方に言っていただきましたので、ある程度の効果はあったというふうに私どもも考えております。やはり、今さらまた、新たな投資をしてというわけにはなかなかいきませんので、今の既存の調整池を使って、例えば、またもう少しでも水量をそこでためることができるようにということであれば、この堰堤のところに、例えば土のうを、ある程度積めば、ある程度の水量はためることができますので、そういったことも考えて、一応、土のうステーションを、この調整池の横に新たに設置をさせていただいた状況でございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。容量的には980トンというふうにお聞きしております。答弁にもありましたが、床上浸水につきましては1件、床下浸水については9件もあったということでございますが、万全ではないものの、減災の施設としては大変大きな役割を果たしたものと評価をしておりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。 同じく、この調整池について、今回の大雨についてですが、ごみや木材、こういったものの流入はなかったのか、お聞きをいたします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 幸いにして、土砂やごみ、流木等の詰まりは、この調整池の中には生じておりません。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。土砂等が入りますと、容量も少なくなりますので、点検のほうもあわせてお願いをしておきたいと思います。 次に、砂防ダムについてお伺いします。県の施設が多いんだろうと思いますが、砂防ダムにつきましては、土砂災害の防止のため、大変有効な施設であります。今回の豪雨後に砂防ダムの効果を確認されているか、お聞きをいたします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) この砂防ダムについては、県のほう、要は周南土木事務所のほうが現地の確認をされたやに聞いております。報告も受けておりますけれども、その報告によりますと、一応、市内の砂防堰堤内における大規模な土砂の流出はなかったというふうに報告を受けております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。 次に、今後の、この砂防ダムの建設予定や必要と思われる河川、場所があるのか、お聞きをいたします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 現在、県のほうで事業を進められている箇所が2カ所ございます。まず、1カ所が、奥迫川、これ来巻でございます。下流域に松寿苑があるところということで御理解をいただければと思います。今の予定では、平成30年度に用地測量と用地買収を行いまして、平成32年から工事を着手するというふうに予定を聞いております。 それともう1件が、東豊井川、これは豊井小学校の上の山のところになろうかと思うんですけれども、これは、今年度、詳細設計をするというふうに聞いております。今後の状況はどうなのかということでございますけれども、災害等が起こった場合は、当然、被災の状況等も勘案しながら、また荒廃の状況並びに地元等の御要望があれば、当然、県のほうにも要望いたしますので、最終的には、その要望の中から県のほうが採択をされるというふうに聞いております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 2カ所について建設予定ということでございます。今もお答えがありましたが、危険と思われる場所、あるいは地元から要望がある部分については、県のほうにお願いをしていただければというふうに思います。 次に、大きい項目で、河川の監視体制、監視方法についてお伺いをいたします。下松市の河川管理については、山口県土木防災情報システムにより、水位観測局として、切戸川では桜大橋、平田川では平田、末武川では温見と末武に設置してありますが、監視機能はそれで十分かどうかお聞きをします。また、他の方法について考えがあるのか、あわせてお聞きします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 今、議員さんおっしゃいましたように、二級河川の水位局につきましては、今、おっしゃられたところになろうかと思いますが、この監視設備というのは、各河川の脆弱な重要水防箇所が設置地点になっておりますので、その状況を見た上で、河川の状況というのは、ある程度、判断はできると思います。というのは、なぜかと申しますと、本市の場合の河川の流域が、それほど長い距離ではありませんので、その点を確認すれば、ある程度は類推できると。 あと、詳細につきましては、やはり人間の目で確認するほうが、今の下松の状況であれば確実なのではないかなというふうには、水防上は考えております。 それと、本庁内にあります3階に、各河川の監視カメラというのがありますので、そういったものも水位なんかの確認には利用しておるということでございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。いろいろなツールで監視のほうをよろしくお願いをいたします。 次に、護岸改修や堤防のかさ上げ、しゅんせつなどの工事について、過去の履歴をどのように管理をしておられるのかをお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 私どもが管理しておりますのは、主には準用河川になろうかと思います。今、順次、河川台帳等のシステム化をしたいというふうには思っておりまして、鋭意進めてはおりますけれども、ペーパーには、ある程度、持っております。これのペーパーには、今、議員さんおっしゃいましたように、改修箇所なり、しゅんせつ履歴、こういったものを落とし込んでおりまして、維持管理なり、今後の改修計画について参考にさせていただいて、活用いたしております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 同僚議員へのお答えの中で、河川のしゅんせつの考え方ということで、過去の履歴を持っているからということと、状況を見て判断するというふうなお答えがあったかと思います。こういったもの等を勘案しながら、今後の補修、改良計画についてありましたら、お聞きをしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。
    ◎建設部長(古本清行君) 本市の場合、準用河川の整備計画、要は下流からやっていくというのは、基本的には、今、ある程度、浴川並びに時宗川については、ほぼ完了しておるという状況で、あとはスポット的に宮本川なり西村川と生野屋川、そういったところをやっております。これもあくまでも脆弱な場所を確認するなり、被災が起こった場合は当然というのはあるんですけども、そういったところで進めておるということでございます。しゅんせつにつきましては、先ほど近藤康夫議員さんにお答えしたところだろうと思いますけども、やはり大雨の後の状況というのが、刻々と変わるわけです。ですから、あくまでも河川の状況を日々の監視でもって確認した上で、ここはやるべきだと判断するところは順次やっていくということで進めさせていただいております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 護岸改修でありましたり、河川の清掃、土砂の撤去など、引き続きお願いをいたします。 次に、大きい3番目に行きます。排水機場についてお伺いします。竹屋川の竹屋川ポンプ場を除き、他の排水機場については、山口県が所有し、下松市が管理を受託しておりますが、水門の開閉操作やポンプの運転操作など、誰が行っているのかお聞きします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) 最初に、私ども建設部のほうが管理をいたしております平田川と玉鶴川の排水機場について、御答弁をさせていただきたいと思います。議員さんおっしゃいましたように、この施設自体は山口県が所有をしている施設でございます。本市が管理委託を受けまして、また、私どものほうが民間の専門業者のほうへ維持管理なり操作委託をしておるという状況でございます。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 白木上下水道局長。 ◎上下水道局長(白木正博君) 下水道に関連しまして、黒磯排水機場と、これは県の施設です、平田排水機場、これも県の高潮対策の施設ですが、これらにつきましても、今、古本建設部長が申し上げましたとおり、民間企業のほうに県から委託を受けて、さらにまた委託に出しているという状況です。竹屋川ポンプ場については、これは公共下水の雨水排除の施設ですが、これについても民間に運転を委託しております。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) 5つの施設全て民間の業者に委託をしているということでございます。市長答弁に、「管理マニュアルに基づき、運転管理を行っている」と答弁がありました。水門の開閉のタイミング、基準についてお伺いします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) まず、平田川と玉鶴川の排水機場について御答弁を申し上げます。この両排水機場、基準で申しますと、やはり潮位表なり、台風の接近等の情報、こういったことで維持管理業者を両施設に待機をさせまして、一定の推移を計測した場合、水門の開閉なり閉鎖、ポンプの稼働をするということになっております。これが、おおむね潮位が3メートルから3メートル50、そういったものをベースに操作をさせていただいております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 白木上下水道局長。 ◎上下水道局長(白木正博君) 下水道課所管の排水機場等についても、今、建設部長が申し上げたとおり、大体、ほぼ同じような状況で管理しております。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) わかりました。 次に、現状と課題についてお伺いします。所管が違うようですので、土木課の平田川排水機場と玉鶴川排水機場について、現状と課題についてお伺いします。 ○議長(中村隆征君) 古本建設部長。 ◎建設部長(古本清行君) まず、平田川の排水機場につきましては、これが供用開始が平成6年でございます。玉鶴川の排水機場が、これが昭和56年、ともに建設からかなりの年数が、経過をいたしておるわけですから、施設自体、かなり老朽化して、各所に不具合というものが、正直なところ出てきております。ただ、これ、県の施設でございますので、県のほうにも、こういう状況等も報告をしたりしておるんですけれども、その中で、県のほうが専門業者によりますと、年間の保守点検とか、緊急性の高い設備から更新なり、補修等の対応をいただいております。ですから、施設が確かに古いんですけれども、そういった点検、更新等をいたしておりますので、施設は正常に稼働はいたしております。 また、引き続き、今委託しております委託業者のほうから、そういった施設に対する状況等も報告を受けて、不具合があれば、また県のほうに上申をして対応していただくように努めたいと思っております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) ありがとうございます。 次に、下水道課の所管であります黒磯排水機場と平田排水機場、竹屋川ポンプ場についてお伺いします。 ○議長(中村隆征君) 白木上下水道局長。 ◎上下水道局長(白木正博君) まず、黒磯排水機場について申し上げますけれども、これ、大谷川と恋ケ浜の都市下水路が流れ込んでいます。そして、これ、地元の方から、随分前に、国道188号線ができて、道路の水が直接流れ込んで、水量がふえたんじゃないかという申し出がありまして、調べてくれないだろうかということで、平成23年に下松市で流出の解析を行いました。そうしましたら、やはり当初の見込みよりも水量がふえておりますので、県に対して黒磯の排水機場の能力アップをお願いしたわけです。そうしますと、県のほうでは、すぐ対応していただきまして、平成26年に氾濫解析というのをしていただきました。それによりますと、幾ら黒磯排水機場の能力を上げても、水路の断面が同じですから、結局、かい出す量は同じであるという結論に至りまして、結局、能力アップというのはされておりません。ですが、将来、豊井とか、そのあたりに下水道が整備されますと、当然、雨水も整備しなければならないので、その時点において、何らかの対策を考える必要があると考えております。 そして、もう1件の竹屋川ポンプ場と平田排水機場、これはもうセットで考えなければいけないわけですが、平田排水機場は高潮対策なんですが、これ、竹屋川の水が流れ込んでおるわけですが、今、能力が、なかなかわかりにくいんですが、竹屋川ポンプ場が毎秒8トン、平田川排水機場が9.1トンという能力で、これ、よく標準的な25メータープール、長さ25メーター、横幅が12.5メーター、深さ1.35メーター、これでしますと、25秒で空になるぐらいの能力なんです。それで、今のところ、この能力で足りていますけれども、今現在、雨水の竹屋川の4号幹線というのを整備しております。これが、一応、平成33年度までに整備したいと。そうしますと、流量が相当ふえますので、今のポンプ場では足りなくなります。ということで、もう1基ほど竹屋川のポンプ場で、今、1基ありますが、下水道の設備として、もう1基追加したいと。そうしますと、能力がほぼ1.5倍になりますので、これも幹線と同じく平成33年度までには整備したいと。もうポンプ場につきましては、既に幹線のほうは工事にかかっていますけれども、ポンプ場につきましても、今年度中に取りかかりたいという状況になっております。 ○議長(中村隆征君) 河内裕文議員。 ◆16番(河内裕文君) ありがとうございました。黒磯排水機場については、ポンプの容量アップを考えたけど、そこに通じている管であるとか水路、これがそのままなので意味がないということは理解いたしました。 竹屋川ポンプ場については、4号幹線に合わせ、ポンプをもう1基増設するということで、平成33年度完成予定ということで理解をいたしました。 排水機場につきましては、重要な施設であるため、きめ細やかな管理をお願いするとともに、設備の機能維持のため、県への必要な予算要求をお願いをしておきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 会議の途中ですが、10分間休憩をとります。午後3時49分休憩 午後3時59分再開 ○議長(中村隆征君) 会議を再開いたします。 引き続いて一般質問を行います。高田悦子議員。    〔30番 高田悦子君登壇〕 ◆30番(高田悦子君) 高田悦子でございます。 初めに、このたびの7月豪雨災害、その後の台風被害、そして先日の北海道地震において亡くなられた方々に対しまして、お悔やみを申し上げますとともに、被災された方々にお見舞いを申し上げます。1日も早い復興、復旧と平穏な生活に戻れますことを祈念いたしまして、質問に入ります。 1番目は、災害弱者等の福祉避難所についてです。 福祉避難所とは、高齢者、障害者、妊産婦、持病を患っている方など、一般的な避難所では生活に支障を来す人たちのために、何らかの配慮、特別な配慮がされた避難所で、一般的には2次避難所として位置づけられております。 私は、これまで2005年に内閣府から出されたガイドラインに基づき、市内1カ所しかない福祉避難所について、福祉施設等と協定を結び、いざという時のために体制の整備をしておくべきであると、何度も提言をしてまいりましたが、本年6月、ようやく市内の社会福祉施設10法人と協定を結ばれ、一歩前進されたことは評価をいたします。 そこで、1点目は、この協定に至るまでの経緯や目的、また、協定を結んでも絵に描いた餅とならないための細かな準備等もなされるべきであると考えますが、國井市長の御所見をお伺いいたします。 2点目は、福祉避難所の協定を結び、1カ月経過しないうちに、今回の豪雨災害が発生したわけですが、その際の福祉避難所の開設は適切に行われたのでしょうか。 御承知のとおり、笠戸島の高齢者施設が、7月6日の夜、大城に緊急避難をされました。介護を必要とされる方々の避難ですから、避難も大変だったと思います。施設の職員、また、市当局も迅速な判断と連携で、誰1人けがなく、無事に避難できたことにつきましては、敬意を表するものでございます。 しかしながら、その後の避難等につきましては、今回、多少の課題が残るのではと考え、課題点の分析をどのようにされ、また、それを次に生かすべく取り組みが重要であろうかと考えますが、國井市長の御所見をお伺いいたします。 続きまして、大きい項目の2番目は、本年3月に策定をされました「第6次くだまつ高齢者プラン」「くだまつ老人福祉計画」「第7期介護保険事業計画」についてです。 在宅で医療と介護のサービスが受けられる環境を整え、この2つのサービスを促進するための法律「医療・介護総合確保推進法」が平成26年6月に成立し、高齢者が住みなれた地域で、医療・介護・生活支援などのサービスを一体で、包括的に受け、自分らしい生活が送れるような地域包括ケアシステムを構築することが、各自治体に求められました。 その一歩として、平成27年から29年までの「第5次くだまつ高齢者プラン」に、初めて地域包括ケアシステムの構築という文言が入り、当初は手探り状態で、それでもさまざまな事業を行ってこられました。 推進室の必要性を求めてまいりましたが、その間、地域包括ケア推進室も設置され、今後、着実に地域包括ケアシステムが推進されると期待をしております。 そのことが伺えるのが、このたびの「第6次くだまつ高齢者プラン」の内容です。3年前とは違い、新しい価値観の「我が事・丸ごと」地域共生社会の推進という文言も入り、地域包括ケアシステムの推進が、これからの下松にとっていかに重要であるかという意気込みのようなものも感じられ、評価をするものです。 ただし、この計画がきちんと遂行されなければなりません。そこで、1点目は、この第6次プランのかなめとも考えられる「我が事・丸ごと」地域共生社会の推進と地域包括ケアシステムの評価について、どのように推進されていかれるのか、國井市長の御所見をお伺いいたします。 2点目は、健全な介護保険特別会計となるためには、さらなる予防事業の推進が重要であると考え、質問をいたします。 3年ごとに見直される介護保険料は、毎回、上がり続けております。平成30年度からの介護保険料も、基準となる第5段階で月額5,800円。前期が5,600円でしたので、年間2,400円の値上がりです。 高齢化率も上がり、後期高齢者も増加してきたし、介護施設も多くなってきたので、介護保険特別会計は膨らみ、介護保険料の値上げも仕方ないと思われるかもしれませんが、全国的には介護保険料が下がっている自治体も少なくありません。 保険料を納める市民からすれば、1円でも安いほうがいいのではないでしょうか。そのためにも、やはり介護を受けなくてもいい高齢者になっていただくための予防事業が重要であると考えます。 体操や口腔ケアをすることで、転倒のリスクやさまざまな病気の予防にもつながり、結果として、介護特会や国保特会も助かります。医療・介護については、入院治療や介護費用にお金を使うのではなく、予防のための事業にしっかりと予算を使うことで、より健全な特別会計となるのではないかと考えるものですが、市の取り組みについてお尋ねをいたします。 3点目は、居宅介護支援事業者の指定権限の移譲についてです。 昨年、平成29年度の介護保険制度の改正により、本年4月から居宅介護支援事業者の指定権限が、県から市に移譲されました。これまで県が行ってきた居宅介護支援事業者の指定や指導監査、また、場合によっては勧告、命令、指定の取り消し、指定の効力停止などの権限を持つことになりますが、実質的に行うとすれば、市としては相当な労力、負担ともなると考えますが、具体的な取り組みについて伺います。 大きい項目の3番目は、市民が安心して暮らすための健診・医療の充実についてです。 1点目は、乳幼児健診における小児がんの早期発見についてです。我が国では、小児の死亡原因の第一位はがんであることを、皆さん御存じでしょうか。 小児がんの患者と家族は、発育や教育への対応など、成人のがん患者とは異なる課題を抱えております。いずれにいたしましても、成人同様早期発見のためのでき得る手立てはとっていくべきあろうと考えます。 小児がんの発症数は、年間2,000人から2,500人と少ないため、小児がんを扱う医療施設も少なく、小児がん患者が適切な医療を受けられないことも懸念されております。 今回、私は、小児がんの中でも、健診等で発見も可能な網膜芽細胞腫という目のがんについてお聞きいたします。 網膜芽細胞腫は、網膜に発症する悪性腫瘍で、乳幼児に多い病気で、発症は出生児1万5,000人から1万6,000人に1人と少ないのですが、早期発見すれば、眼球を摘出しないで、可能な限り残す方針で治療できるようです。 通常、網膜に腫瘍ができると、視力が低下いたしますが、乳幼児はまだものが見える、見えないという状態がよくわからず、その状態も伝えられないことから、発見された時には進行している場合も少なくありません。 ある程度、進行すると白色瞳孔。夜の猫の目のように白く光って見えたり、斜視、また、まぶたの腫れが見られることもあります。こうなると家族でも気づき、受診に至るわけですが、乳幼児健診の段階でチェックができれば、早期発見にもつながると考えます。 そこで、現在行われている乳幼児健診の医師健診アンケートの目の項目に、白色瞳孔を追加していただきたいと考えるものですが、國井市長の御所見をお伺いいたします。 2点目は、不育症についてです。 不育症は、2回以上の流産、死産や早期新生児死亡を繰り返し、結果的に子供が持てないことが定義とされております。 厚生労働省の実態調査では、流産は妊娠の10から20%の頻度で起こると言われており、流産を繰り返す不育症患者は全国で140万人。毎年3万人は新たに発症し、妊娠した16人に1人が不育症であると言われております。 現在、不妊症については、社会的にも周知もされ、治療についての助成も拡大されておりますが、不育症については、まだまだというのが現状です。その分、公に言えないなど、本人や家族の精神的不安は大きいものがあります。 下松市では、県内で2番目にこの不育症についての助成が平成28年度から開始され、高く評価しているところでございます。そこで、まだまだ周知されていない不育症について、その周知、また相談体制、そして助成事業についての現状について伺います。 また、この助成事業については、来年度以降も継続をされるのかどうか、國井市長の御所見をお伺いいたします。 3点目は、人工内耳への助成についてです。 3月3日が耳の日ということは広く知られておりますが、6月6日は補聴器の日で、今月9月9日は人工内耳の日です。人工内耳とは、重度の難聴。全く音が届かない方に、手術で側頭部、頭に装置を埋め込み、耳に装着した体外機が音を電気刺激に転換して、埋め込んだ装置に送信をし、神経に伝えることで音を聞けるようにする仕組みです。 一般的な補聴器では効果が得られにくい重度の難聴にとって救いとなっております。現在では、1歳を過ぎ、体重が8キロを超えれば手術ができ、手術自体は乳幼児医療費助成や自立支援医療により負担はないのですが、術後、その体外機と体外機に必要な電池交換費など全て実費で、本人その家族にとっては、精神的負担に加え、大きな経済的負担も強いられている状況となっております。 ちなみに、体外機、スピーチプロセッサというのですが、これは高く、買いかえにはほぼ100万円。1年に1回は買いかえが必要な充電式電池。これは両耳で約3万5,000円。これは毎年かかるわけです。また、充電器も必要です。 そして、体外機は湿気などにも弱く、子供は頭や耳周辺によく汗をかきますので、毎日8時間もかけて乾燥機にかけなければいけないなどなど、日々の生活でも、相当な負担がかかっている現状です。 このたび、私は実際に手術をされたお子さんを持つ方にお会いし、お話をお聞きいたしましたが、私が机上で知っていたものより何倍も大変だということがわかりました。 全国では、本年9月時点で250の自治体で、既にさまざまな形での助成がされており、県内では防府市と長門市が助成制度を設けております。私は、ぜひともこの下松市で、こうした家族が安心して暮らせるように助成制度を創設していただきたいと考えるものですが、國井市長の御所見をお伺いいたします。 最後に、公式マスコットキャラクターの募集についてお聞きいたします。 8月13日の下松市ホームページに、下松市公式マスコットキャラクターの募集についてという応募要項がアップされておりました。来年、市制施行80周年を迎える下松市として、新しいキャラクターの力を借りて、下松市の魅力をPRしたいとのことです。私は、どんな方法でも、少しでも下松市が活性化すればと考え、この楽しい企画には大賛成で、評価をするものです。 一方で、これまで活躍してきたさまざまなキャラクター、辞職願が出されたということですが、ケンシンキング、ケンシンファイブやリサイクル星人などは、それぞれの部署で目的を持って生まれてきたキャラクターです。 コキングちゃんについては、誕生してまだわずかです。それぞれの職責は果たされたのか。がん健診の受診率は上がったのでしょうか。リサイクルが進みごみが減少したのでしょうか。 なぜ、このようなことを申し上げるかと言いますと、こうしたキャラクターを陰ながら応援してきた私としては、一言で残念だなと思うからです。 また、これまで公費も投入し、少しずつではありますが、積み上げてきたものがあり、徐々に効果が出てくるものと考えておりましたので、もったいないなとも思うからです。 そこで、1点目は、今回、募集される公式マスコットキャラクターについて、その目的と期待される効果をどのように考えておられるのか、お伺いいたします。 2点目は、これまで、それぞれ目的を持って活躍してきたキャラクターについて、現在、市で発行している印刷物など、保健センターからのお知らせ、健診ガイドやごみ分別アプリ、分別辞典などにそのキャラクターが使用されておりますが、今後、どのようになるのか。 また、辞職ということですが、再雇用や再任用などは考えられないのか、國井市長の御所見をお伺いいたしまして、1回目の質問を終わります。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。    〔市長 國井益雄君登壇〕 ◎市長(國井益雄君) 高田議員の一般質問にお答えをいたします。 1、災害弱者等の福祉避難所について、(1)災害発生時における福祉避難所の設置運営に関する協定についてにお答えをいたします。 全国各地で災害が多発し、災害発生時に特別な配慮を要する人、いわゆる要配慮者のための避難所を確保する重要性が増す中、本市では、本年6月、市内10法人と協定を締結いたしました。 この協定は、市が一般の避難所で生活することが難しいと判断した要配慮者に、法人が運営する施設内へ家族などと一時的に避難していただき、要配慮者が安心して避難生活を送ることができるようにするものであります。 協定締結時から、法人との意見交換や訓練などを予定しておりましたが、今回の災害対応の経験も踏まえ、法人と協議し、訓練を行い、福祉避難所の運営体制の充実整備を図ってまいりたいと考えております。 (2)平成30年7月豪雨災害での福祉避難所開設について、①課題点の分析と次に生かすための取り組みについてにお答えをいたします。 平成30年7月豪雨では、福祉避難所として開設する保健センターが工事中であったため、多くの要配慮者に指定避難所へ避難していただきました。 その後、災害発生時における福祉避難所の設置運営に関する協定に基づき、福祉避難所を開設したほか、関係各所の協力により、他の社会福祉施設等への一時的な入所などを行うことで、要配慮者を福祉避難所などへ移すことができました。 要配慮者の避難対応では、福祉避難所についての理解、認識が不足しているという課題が明らかになっております。 今後、福祉避難所の周知に努めるとともに、福祉避難所を開設した社会福祉法人からアンケートで寄せられた意見などについて、関係者間で協議を進め、災害時において、速やかに福祉避難所の開設運営が行われるよう準備をしてまいります。 2、「第6次くだまつ高齢者プラン」について、(1)「我が事・丸ごと」地域共生社会の推進と地域包括ケアシステムの強化についてにお答えをいたします。 平成28年に、国が「我が事・丸ごと」地域共生社会の実現を掲げ、地域包括ケアシステムの深化・推進を示したことにより、本市では、本年3月に「第6次くだまつ高齢者プラン」を策定しました。 本プランは、住みなれた地域で、できる限り自立し、ともに支え合い、安心して暮らすことができるまちづくりを基本理念として、医療・介護・予防・住まい・生活支援を一体的・包括的に提供する地域包括ケアシステムの推進を掲げております。 計画を進める上で、医療・介護連携や介護予防、地域で安心して暮らすための支え合いの仕組みづくり、地域包括支援センターの強化などを有機的、重層的に推進していくことが重要であり、関係機関や地域との連携を進めてまいります。 今後も自立・互助・公助の考え方のもと、地域に関わる全ての人と協働して、誰もが安心して暮らせることができるまちづくりに取り組んでまいります。 (2)健全な介護保険特別会計となるためのさらなる予防事業の推進についてにお答えをいたします。 介護予防事業は、心身の機能の回復のみならず、社会への参加を促し、生活の質の向上を目指す上で重要であり、結果的に介護保険制度の安定的な運営に好影響を与えると考えられます。 現在、いきいき百歳体操やサンサン体操、ノルディックウォーク等、運動教室の普及啓発に努めております。また、認知症予防につきましては、市内4カ所で予防教室を開催しているほか、脳ひらめき教室への活動支援を実施しているところであります。 引き続き、住みなれた地域で在宅生活が送れるよう、住民のニーズを把握し、効果的な介護予防事業に取り組んでまいります。 (3)居宅介護支援事業者の指定権限の移譲についてにお答えをいたします。 本年4月から居宅介護支援事業者の指定権限が市に移譲されたことにより、介護支援専門員の育成や支援に、市が保険者として関与することとなりました。 これを受けて、本市では、本年10月から居宅介護支援事業者に対する実地指導のほか、集団指導を実施してまいります。その中で、利用者のニーズの把握、ケアプランの作成、サービスの提供及び見直しが適切に行われているか確認してまいります。 これまでも、本市と介護支援専門員は、日常的な相談や定期的な連絡会議等を通じて、適切なマネジメントについて、意識や知識の共有を図っております。 今後も居宅介護支援事業者に対して、公正・中立な立場で利用者の尊厳を守り、自立に向けた支援を行っていくよう指導してまいります。 3、市民が安心して暮らすための健診・医療の充実について、(1)乳幼児健診における小児がんの早期発見についてにお答えをいたします。 小児がんにつきましては、小児の死亡原因の第一位であり、その対策の充実が求められております。中でも網膜芽細胞腫は、早期に治療が行われれば生命にかかわることは少なく、早期発見が重要と言われております。 乳幼児健診は、この病気の早期発見の重要な機会となります。効果的に実施されるよう担当する医師、関係者への周知に努め、健診内容の充実について研究してまいりたいと思っております。 (2)不育症について、①周知・相談体制と助成事業の現状についてにお答えをいたします。 妊娠したものの流産等を繰り返し、子供を授かることのできない不育症に対する治療費助成事業につきましては、平成28年度から実施しております。平成28年度、29年度ともに2件の実績があり、子供を産みたいと望む方に寄り添う支援策として、今後も継続が必要な事業であると考えております。 不育症の相談体制につきましては、身近な所では保健センターや周南健康福祉センターが窓口となり、専門相談は山口県立総合医療センター内の女性健康支援センターが担っております。 今後は、不育症治療費助成事業とともに、相談窓口につきましても、市広報やホームページ、ポスター掲示等で、広く市民に周知し、子供を産み育てやすい環境づくりに努めてまいります。 (3)人工内耳への助成についてにお答えをします。 人工内耳とは、補聴器では十分な効果が得られない重度の聴覚障害者が装着する医療機器であり、体外に装着する装置と手術による体内に埋め込む装置から構成されております。 現在、補聴器の購入や修理は、補装具費支給制度の対象となっておりますが、人工内耳については対象となっていないため、装着者にとって負担になっていると認識をしております。 人工内耳への助成につきましては、国の動向も注視するとともに、他制度の活用も含め検討してまいりたいと考えております。 4、公式マスコットキャラクターの募集について、(1)目的と期待される効果についてにお答えをいたします。 現在、本市には、ケンシンファイブを初めとする複数のキャラクターが存在し、イベントごとに登場するキャラクターが異なることから、市民等への認知度が低く、その利用効果は十分であるとは言えない状況であります。また、複数の部署でキャラクターを管理していることから、業務面、費用面の負担も大きくなっております。 本市では、これらの状況を打開するため、新キャラクター開発に取り組み、各分野で活躍しているキャラクターを一本化するとともに、新キャラクターの服装等につきまして、さまざまな分野に対応した、多様なバージョンを用意することで、市政の推進により効果的に活用してまいりたいと考えております。 また、本事業の実施に当たりましては、ウェブサイトを活用して、全国から幅広くデザイン等を募集するとともに、女性や若年層を中心とした意見を踏まえた上で、市内の全小学生を対象に、新キャラクター選抜選挙を実施するなどし、これまで以上に市民の皆様方との距離の近い、魅力あるキャラクターづくりに努めていくこととしております。 (2)これまで活躍してきたキャラクターについてにお答えをします。 既存のキャラクターにつきましては、がん検診の受診率向上やリサイクルの推進など、それぞれの分野で大きな役割を果たしてくれたものと考えており、それぞれのキャラクターに携わっていただいた方を含め、その功績とこれまでの活動に深く感謝を申し上げます。 今後、来年11月に予定しております市制施行80周年記念式典におきまして、新旧キャラクターの交代行事を行う予定としております。 また、キャラクターの交代後は、基本的には、新キャラクターの活用に統一することになりますが、これまで作成された印刷物やグッズにつきましては、在庫がなくなるまで利用することとし、必要に応じて旧キャラクターへの協力依頼も検討しており、より政策効果が高まるような活用方法を柔軟に考えてまいります。 以上でございます。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 2回目以降は1問1答で行いますので、よろしくお願いいたします。 それでは初めに、福祉避難所についてでございます。 まず初めに、10法人と福祉避難所についての協定を締結されたことにつきまして、市長初め担当部局の取り組みに対して感謝したいと思います。評価をしたいと思います。また、賛同していただいた、御協力いただいている10法人には感謝を申し上げます。 答弁にもございました法人と協議、訓練とございましたが、具体的にこの件につきましては、どのようなことを考えておられるのか、想定しておられるのかお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 福祉避難所との協議といいますのは、この制度の中身を協議をする。そして、具体的に想定した避難に対する協議をしていくということを、当初、考えていたんですが、今回、思わぬ災害もありまして、この経験、教訓を生かす協議にしていきたいと思っておりますし、訓練についても、そういうことを踏まえた訓練にしていきたいというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 協議と申しますけれども、具体的には協議会等を立ち上げてということで、定期的に行うという理解でよろしいのか、どういうふうに考えておられるのかお聞きしたいと思います。 今、部長の答弁で理解はしたつもりではございますが、常に、いざという時のことを考えて協議をすると言うか、定期的に開催するとか。そういうことをされるのかどうなのかお聞きしたいと思います。 また、訓練につきましても、施設ごとに行っていくことも大事だし、具体的にこの協議、訓練をいつから取り組むのか。今回も協定して、協議をしようと思ったら災害が起きたわけで、それをする前にそういうふうなことをお聞きしておりますけど、また次の災害がいつ起こるかわからないということから、早期のそうした取り組みが必要かなと思いますが、いつごろからで、私が考える協議会という形はどうなのかなというふうに、少し考えるわけですが、いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 特に協議会というものまでは想定してなく、当初は全体の説明会をやり、後個別、それぞれの施設の特性がありますので、個別の協議を重ねた上で訓練をすると。 訓練の仕方については、今、議員さんも御指摘のように、個別のやり方もありますし、集団でやることも考えられると思います。それにつきましては、法人と協議をした上で一番効果的な方法を選択したいと思っております。 協議会につきましても、そういういろいろな話し合いをする中で、定期的にそれをするかどうか。それについては、また検討させていただきたいと思います。 それと、時期の問題ですけれども、できるだけ早く。秋には取りかかっていきたいというふうには考えております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 協議会と申し上げましたのは、その10法人の中の方が、お互いに情報共有とか、情報交換等もしたいので、そういうものができたらいいねという御意見をいただいておりますので、それも考慮していただければと思います。 次に、今回の協定の内容、各施設との協定につきまして、総務のほうにお聞きするんですが、他市では福祉避難所の協定については、地域防災計画の資料編等に既に掲載されております。 下松市では、今後、どうされるのか、またお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 藤本総務部長。 ◎総務部長(藤本泰延君) 現在の地域防災計画、平成30年3月に改定したところなんですが、その時点では協定の一覧というのを記載しておりまして、25の協定の概要と、どこと結んだかということが記載しております。 今回の福祉避難所の協定が、今年の6月ということでございますので、当然、次回の改定のタイミングで記載するようなことになろうかというふうに思っております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 次回というのは、少し先になると思います。何らかの形で、この福祉避難所について、市民に知っていただくということも含めて、PRできる方法を市のほうで模索していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、まずは、今回、協定の締結をした10法人で、まだ次のことは考えられないかもしれませんが、今後の考え方についてお聞きします。市内の他の福祉施設等への協定の広がりがあるのかどうなのか。 実際には、施設も福祉避難所としての開設は無理な施設もあるかもしれません。しかしながら、大災害等になれば、その施設が逆にお世話になるケースもあるやもしれないということを考えますと、この福祉避難所ということを理解、認識をしていただくという意味では、そういう投げかけも効果も出てくるし、広がりも、それの効果も出てくるかと考えるのですが、本当に先の話ですが、今後の考え方についてお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) この福祉避難所は、災害の規模によってさらに必要になる可能性も十分考えられます。ですから、将来的には一つでも多くの施設に福祉避難所になっていただきたいというふうに考えております。 ただ、当面は、今回の被災を受けまして、現状の福祉避難所としっかり協議をし、連携を密にしていく。そちらのほうに力点を置いて進めてまいりたいというふうに思っております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 次に、今回の災害においての問題点の分析についてお聞きいたします。 答弁では、最初の福祉避難所についてということで、協定のところで「市が一般の避難所で生活することが難しいと判断した要配慮者に」とございました。 今回の災害に関して言えば、市内いろんな方が避難されたと思いますが、主に福祉避難所が必要だった方は、私は、笠戸の高齢者施設の方々であったと思いますが、市の見解はいかがですか。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 御指摘のとおり笠戸の老人福祉施設の関係者の方です。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) その件につきまして、江の浦の笠戸島公民館ですね。そこが一次避難所となっておりますが、昨日の同僚議員の質問にもございましたが、そこは裏が山で崩れて、そして道路は川のようになっておりましたので、住民初め施設の高齢者も、次の大城に緊急避難をしてもらったこと。 これにつきましては、本当にそれぞれの部署の職員の判断と関係各位の御苦労があったと思いまして、本当に敬意を表する次第でございます。1人もけがが出なかったというのが、本当に良かったと思います。 しかしながら、翌日の豊井公民館への避難について、保健センターが工事中だったということですが、こうした介護を要する高齢者にとってのこれが最善の避難だったのかについては、私は少し疑問を感じるのですが、市としての考え、対応についてお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 御指摘のとおり、一般の指定避難所に避難するというのは、こちらとしても避けたかったということですが、市長も答弁しておりますように、当時、たまたま保健センターが工事中で、本来であれば保健センターに一旦避難していただいて、そこで市内のそれぞれの施設と調整をして、マッチングをしながら、随時避難していただく。 こういう体制を想定していたわけですが、それができず、7月7日に豊井公民館に一旦避難していただき、そして、8日の日に大半の方が福祉避難所とのマッチングができて避難していただきました。9日の日に指定避難所を引き払うことができたと。 たとえ1日、2日とはいえ、大変な負担をかけたというふうに思っております。ただ、今回、そういう福祉避難所と協議なり、訓練もしてない中で、非常に前向きに福祉避難所の施設の方々には御協力いただいたことを、この場をお借りして感謝申し上げたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 担当部局も小林部長を筆頭に、本当に心を痛めて一生懸命対応してくださったということは存じ上げておりますし、感謝したいと思います。 7月の7日ですね、土曜日、大城から午前中に移動したわけです。私は、お昼ごろに豊井公民館に行ってみました。そこで感じたことをお話したいと思います。 昼食を済ませたそうした40人近い方ですから、そうした方々が1つしかない洋式トイレの前で、車椅子で列をなしておりました。本当に胸が痛かったです。洋式トイレしか使えない車椅子とかの方ですから。 食事についても、私は介護が必要な方の中には、普通の食事では誤嚥性肺炎になったりの危険性もあり、刻み食とか、ムース食とかそういうのが必要な方もいたのではないかというふうに考えます。要介護度5の方もいらっしゃいましたので、ほぼ寝たきりの方ですね。 たった1晩1食が命取りになる場合もあるがゆえに、今回の福祉避難所の役割というのは非常に大きいと思い、絶対必要であると、このように考えました。 今、部長のほうからも、そういう御苦労をかけたというお言葉をいただきましたので、本当に、こういうことが二度とないように、今回の経験を生かした次の取り組みにつながっていけばというふうに、私も考えております。 今回、課題も見えたということでございました。課題というのが、答弁でもございましたが、福祉避難所についての認識、理解の不足ということでございました。 先ほど、私は協議会という言葉も使いましたが、そこで課題として取り上げるだとか、それぞれの施設で、職員を対象とした施設内研修。こういうこともしていただいてもいいかもわかりません。 と申しますのも、施設長や事務方は、この福祉避難所については知ってる方は多いかと思います。しかしながら、そこにお勤めの職員一人一人が、介護に携わる方々が福祉避難所ということを理解していないケースもあるやに聞いておりますので、意外と知らないという方が多いんですね。 だから、やはり福祉避難所についての認識、理解を深めるためのそうした取り組みも市から投げかけてはいかがかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) この点につきましては、市長も答弁しておりますとおり、今後、福祉避難所の周知に努めるということで答弁させていただいております。それに沿って、現場では動いていきたいというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 具体的な取り組みの方法をお聞きしたかったんですが、一般の市民の方にも周知は必要だと、私は思います。 と申しますのが、今、自主防災組織等もできておりますし、各自治会の方にも、自治会長とかにもそういう福祉避難所についての理解があれば、一般の避難所からまた福祉避難所へ移動するということも知っておいていただくということも必要かと思いますので、この辺は具体的に取り組んでいただきたいと思います。 アンケート調査をされたということです。福祉避難所を開設した社会福祉法人4カ所に。早速、素早い対応で評価をするものですが、今回の災害については、アンケートももちろんいいんですが、直接、意見交換の場を持ったり、検証することも必要ではないかと考えるのですが、そのあたりはいかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) アンケートをとったところ、やはり情報の伝達、こういったものに課題があるという指摘も受けております。大体、その辺が共通しているところでして、そのほかにも幾つか課題はあるんですが、貴重な御提言もいただいております。こういったところについて、協議すべき内容もちょっとありますので、この辺についてはこちらのほうで事務的にちょっと詰めてみたいというふうに考えています。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) ペーパーだけではなく、直接検証するということでよろしいですね。 それでは、次に高齢者プランについていきたいと思います。 今回、この計画が3月に出されました。非常に内容が充実しておりまして、本当に下松市がこのことを全て実現できれば、もう本当にすばらしいまちづくりができるというふうに、高齢者にとってもいいまちになるというふうに感じました。でも、市長の答弁も非常に細かく答弁していただきましたので、これ以上は言うことはございません。しっかりと取り組んでいただければと思います。 次に、介護保険制度、健全な介護保険特会となるための予防事業の推進についてでございます。 この介護保険制度の運営には、介護予防事業が重要であるという認識は、市と私の考えは一致していると思います。先ほど、壇上でも申し上げましたけれども、市民も介護保険料は1円でも安いほうがいいと考えております。私も3年おきにまた上がったんじゃねっていう声もお聞きいたします。そのためには、市民にも介護予防の重要性をしっかりと理解していただき、御協力をいただくということが大切で、介護を受けなくて済むということ、健康で地域で暮らせるということは、誰もが望んでおりますので、本人が一番助かりますし、そのことの結果として介護保険料が少しでも安くなれば、これが一番いいわけです。 そこで、お隣の周南市では、今年度から介護保険料が月額170円引き下げられたとお聞きしました。担当課の方にお聞きいたしましたところ、その理由として、前期の、平成27年度から29年度までの3年間の介護保険の利用者が思ったより伸びなかった、要するに介護を受けなければならない市民、または介護認定率も低かったので、基金が積み上げられ、その結果、今年度から介護保険料を引き下げることができたとのことでした。周南市が月額4,880円ですから、本市の5,800円と比較し、月額920円安く、年間では1万1,000円以上低くなっております。担当課の方にお聞きしたところ、その要因として考えられるのは、やはり介護予防事業としての、ここは百歳体操に徹底的に取り組み、平成26年度5カ所から初め、現在では84カ所、なんと1,300人が週1回取り組んでいるということでした。また、その気運もますます高まっているとお話されておりました。 ちなみに、下松はお聞きすると、現在、百歳体操は5カ所で229人ということでございました。先日、私たち議員も研修でこの百歳体操を経験させていただきました。少しおもりが足りなかったので、実際の経験された方は何人かでしたけど、やっぱり筋力をつけることが非常に重要だ、持続していくことが重要だということも、私どもも経験をさせていただき、DVDも見せていただきました。そこで、下松市もさまざまな取り組みをされていると思いますが、そのいろんなところで、来る人が同じであればなかなか広がらないと思います。裾野を広げていくということが重要であると思いますが、この点について、予防事業どのように進めていったらいいのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 介護予防事業には、より多くの人に参加してもらうことが重要であろうと思います。ちょっと、先ほどいきいき百歳体操5カ所と言われたかと思うんですが15カ所です。 介護予防事業につきましては、いろいろな機会を通じて、宣伝もさせてもらってますし、やはりサロン活動とか、そういうところから御紹介をいただく、そういったさまざまな現状ある、そういう組織も活用しながら集めて、多くの人に元気になっていただきたい、そのように取り組みを進めてまいりたいと思っています。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) ぜひ、こうした全国的にも和光市だとか大分県というのは介護保険料が下がってきているのは部長、御存じだと思いますが、他市から学ぶべきは学ぶという姿勢も大事かと思います。これをずっと続けていくと、5年10年後は、各市町村間でかなりの格差が出てくる可能性もございますので、しっかり下松も予防事業に取り組んでいただきたいと思います。 もう一点、予防について、フレイルという言葉が今、出てきております。フレイル予防です。これは、フレイルというのは加齢による心身の虚弱ということでございます。このフレイルになると要介護のリスクが高まるといわれておりまして、フレイル予防を進めるということが大事だという、今、この価値観というのも出てきております。 フレイルというのは、筋肉が減少する、そうすると外出がおっくうになる、体を動かさないのでお腹がすかない、食が細くなり、低栄養にもなるそうです。口腔ケアも重要になって、特に独居の方が今、ふえておりますので、独居だと孤食ですね、1人で食べるというふうになると、食欲もあまりわかなくて、おかずの品目が少ない、そして栄養が偏る、そうするとまた筋肉が減少する、悪循環のフレイルサイクルとなり、またそれによって転倒や骨折もしやすくなる。外出の頻度が下がってしまう。そして認知症のリスクが高まる、こういうサイクルになるわけです、悪循環です。 逆に、その百歳体操等で筋力が維持できれば、外出が苦でなくなり、人との接触や会話もふえれば、認知症予防にもなる、出ればお腹もすく、そして栄養価もとれるということです。そうした観点からも、しっかりこうした筋力をつける予防事業も大事だと思いますが、この点について部長、どのように考えておられますでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 私が言いたいこと全て、高田議員さんが言われたんで、特に付け加えることはないんですが、フレイルに至らないようにすることが、結果として介護予防につながるという観点は、しっかり私どもも認識しております。特に低栄養の問題で言いますと、口腔ケアが非常に大事だというふうにいわれております。私どもとしましても、そういうお口の健康教室なども含め、それと先ほど言われましたように、百歳体操のように筋力アップにつながる、そのことによって、筋力アップによって歩けなかった人が歩けるようになったり、そういうことによってフレイル状態から健康状態に戻っていく、そういう取り組みになりますんで、この観点を持って介護予防事業を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) ちょうどきょうの新聞に、外出しないと低栄養、65歳以上の男性、家で動かずというタイトルで、厚生労働省からの公表された資料も載っておりましたので、やはり外出を促して、しっかりと動いていただくということが大事かなと思います。 次に、居宅介護支援事業者の指定権限についてでございます。 これについては、10月から実施指導のほか集団指導を実施していくということでございますが、私は職員のスキルアップや相当の研修も必要なのかなとは思いますが、そのあたりについてはどのように取り組んでいかれるのでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) これにつきましては、市長答弁でも申し上げておりますように、この10月から実際に取り組んでいくと。今、その勉強なりをしている最中だということであります。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) また、これにつきましては、この計画の63ページにケアプランの点検というのがありまして、平成30年度から市に移譲されるため、体制の強化を含め、点検手法を見直しますという文言がございます。このケアプランの点検手法につきまして、これがすごく重要にもなるとは思いますが、下松市でどこまでできるかが、ものすごく重要になると思います。 そこで、下関市では、有料老人ホームに限り、サ高住も含めて、そういうところに限り、指導監査については県のケアマネ協会に依頼をして、外部ケアマネに入ってもらい、現場が一番よくわかっている方に、適正にケアプランが作成されているかどうかチェックをされる、ということもされているようでございます。会計検査などは一部専門家に委託という方法もあると考えますが、4月に移譲されたばかりで手探りのところもあろうかと思いますが、こうした他市の取り組みも参考にしながらの取り組みはいかがでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) このケアプランチェックについては、市とケアマネが共同作業で一つずつの計画を検証していく、そういう作業になります。そのことによってケアマネと市の共通認識が深まっていく、特に新人のケアマネさんについては、そういうことを一つずつ丁寧にやるというのが今、下松のやり方になっています。御存じとは思いますが、ケアマネの連絡協議会の事務局も市が持っておりますので、その辺ではそういう情報伝達について、的確にできている、今の現状は当面維持したいとは思っているんですが、先ほど言われたように、施設等の指導といいますか、そういう話になってきますと、将来的には、まだはっきりしたものありませんが、そういう専門的な指導についても導入検討の必要があるのかなと今、思っているところです。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 市内にも有料老人ホームは随分ふえてまいりました。全国的にもですが。その有料老人ホームに併設されている介護施設等を、そうした方は利用される方が多いのですが、あくまで住宅ですから、基本的にはどこの介護施設に通っても自由で、その介護を必要とする方に一番適した介護の提供がされなければならないと考えます。そのあたりのチェックも必要かと考えますが、私が今言ったこの考え方でよろしいのかどうなのか、間違っていれば指摘していただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) 今、高田議員さんが言われました観点というのも当然必要なことだろうと思います。ただ、まだまだこちらのほうも、どういう観点で、どういう方向性でこのチェックをして指導していくか、その辺についてはもう少しちょっと時間をいただきたいというふうに思います。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 県から市に移譲したということで、大変な作業が待っているということは認識しておりますので、しかし、その分、責任もあるとおもいますので、しっかり、市内の高齢者たちが適切な介護を受けられるように取り組んでいただきたいと思います。 次に、健診・医療の充実についてです。 1点確認したいのは、1歳半健診と3歳児健診について、具体的にアンケート項目に入れていただくことを医師、関係者に伝えていただくということでよろしいのでしょうか。やるかやらないかは、医師の判断だと思いますが、市からそれは伝えていただけるということでよろしいんでしょうか。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) この健診につきましては、県でやってますんで、その項目そのものに市が関与するというのは、ちょっと難しいというふうに考えています。その健診項目についても、県の医師会が決定をするということになっておりますので、市が働きかけるというのは非常に難しい。 ただし、集団検診、これについては下松の医師会に担当していただくわけですが、そのときにこの周知を図っていくことで、一定の効果がでるのではないかというふうに考えております。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 県にお願いするのは難しいということですが、県にもそういう意見として言っていただいてもいいのかなというふうには思います。 不育症につきましては、来年度以降も助成事業継続ということで安心をいたしました。不育症については、まだ知らない方も多く、社会的認知度を上げていくことが、一番苦しんでいる当事者の気持ちに少しでも寄り添えることになると考えますので、しっかりと周知と相談体制に取り組んでいただきたいと思います。 次に、人工内耳についてです。ちょっとなかなか、個人情報もありまして、きょう市長のほうには、市長、副市長にはこのペーパーをちょっと配らせていただきました。人工内耳というものを知っていただきたいということで、カラーで持ってきました。先ほど壇上でも申し上げました、相当高度な医療で、手術をして、当事者、家族には相当な経済的な負担があることは申し上げました。 体外機ですね、ここについております頭の部分と耳の部分にかけて、頭の部分、耳の部分、これが体外機でスピーチプロセッサといいます。これが買いかえの際には約100万円、5年ぐらいもてばいいのですが。そして、耳のところにかけているところに充電式の電池が入っているそうです。これが年間3万5,000円。それから、この充電器もいります。充電する時間、充電器が毎日いるので、この充電器というのは1セットではなくて何セットもちょっと買っておく必要があるということです。それから、乾燥機も先ほど言いました、8時間乾燥するということで、乾燥機も必要です。 そして、この耳に付けているこの緑色の部分、耳に入っている部分、これがイヤーモールドというもので、このイヤーモールドというのは、実は1歳か1歳半で手術をしますと、子供の耳の成長が早いので、一、二週間で合わなくなるケースもあり、これの買いかえが必要だということです。これが両耳で1万円。なぜこのイヤーモールドを付けるかといいますと、この耳にかけると、子供は小さいので、重いので落ちてしまうので、耳の中に入れて、それを安定させるといいますか、その必要があります。補聴器の方については、このイヤーモールドについても補助があります。でも、人工内耳についてはございません。 そして、こういう方たちは損保ジャパンなど民間の保険にも、やはり故障したことを考えて入っている。この保険料が年間3万9,000円ぐらい。やっぱり万単位で全てのことが必要だということです。 私は、こうした現状をぜひ理解していただきたいということと、あと経済的だけではなくて、こういう子たちは就学前までは週2回、鼓ヶ浦に術後の訓練やリハビリが必要になって通っております。小学校に行きますと、月に1回ぐらい鼓ヶ浦に行って、このマッピングという、微妙な調整をしなければいけない、それに通わないといけない、そうした本当に精神的、肉体的、そして経済的にも大きな負担がある、こうした人工内耳でございます。検討していくとの答弁ではございましたが、補聴器を使用しても効果がないという重度な方です。私はその家族が安心して、子育て生活ができるように、なんとか実施に向けた検討をいただきたいのですが、助成について希望があるのかないのか、そのあたりを少しお聞きしておきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 小林健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(小林樹代史君) これにつきましては、本来、やはり補装具費支給制度に乗るということが大原則だろうというふうに思っております。ただ、市長も答弁しておりますように、他制度の活用も含め検討していくということで御理解いただきたいというふうに思います。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 全国では、昨年は百二十何自治体だったんですけど、この9月でもう既に250自治体が何らかの助成、この今言った全部ではないんですけど、イヤーモールドであったり体外機であったり、電池であったり、いろんなところで助成制度が始まっておりますので、下松もぜひ、こうしたことの助成をしていただきたいというふうに、これは市長に申し上げておきます。 教育委員会にお聞きします。現在、小中学校にも人工内耳を装着している子供がいると聞いております。それには、授業をスムーズに受けるためにはロジャーという機器が必要です。このロジャーという機器を付けて、先生がそれを持って発信すれば、受信機を持つ子供たちは、先生の声が聞きとれるということになっているようです。小学校などでは、周りに雑音とか、他の児童の生徒の声があるので、そういう環境では特定の先生の声が、その中では聞き取りにくい、正確に聞きとるのは、私たちは聞き分ける、聞きとることができますけど、こうした子供たちはできないということで、ロジャーシステムというのがあるようでございます。 現在、下松市ではどのような状況になって、何人ぐらいそういう対象者がいて、その費用についてはどうされているのか、お聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 小田教育部長。 ◎教育部長(小田修君) 人工内耳のロジャー送信機でございますが、こちら高性能のワイヤレスマイクでございます。こちらはデジタル無線方式でございまして、価格は1台が12万4,000円ぐらいでございます。教育総務課が備品で購入しまして、学校へ貸与しております。購入実績は平成28年度が4台、下松小が2台、花岡小が1台、久保中が1台、29年度が2台、花岡小が1台、下松中が1台となっております。 特別支援学級の難聴学級などに、入学される場合は教育委員会のほうで準備をいたします。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 受信機のほうは本人の負担で、福祉制度1割ということでお聞きしておりますので、承知しました。 次に、公式マスコットキャラクターについてです。 先に、2番目の、これまで活躍してきたキャラクターについてお聞きします。先ほど同僚議員からもありましたケンシンファイブについては残念だと言われておりました。私も同じようにケンシンファイブを見て健診に行ったところ、やっぱりがんが見つかったということの、私の知り合いにも同じ経験をした人がいて、効果がそれなりにあったというふうに認識しておりますし、ケンシンファイブから聞いた情報では、がんを患った方がそういう活動に対して、やっぱり早期発見は大事なので、頑張ってくださいねと、逆にケンシンファイブが勇気づけられたということもお聞きしておりますので、私は、これまで頑張ってこられたんだなというふうには認識しております。 1点、ケンシンファイブにつきましては、平成24年4月から、市と山口大学が半分ずつ費用負担をして、商標登録をしているようです。期間は10年間ということですので、平成34年3月までということです。こうした経緯もございます。また、徳山大学では、このケンシンファイブのアニメも制作されております、市がお金を出して。そうした経緯もございます。また、さまざまな機会にも御協力をいただいて、今まで過ごしてきた経緯もございますが、こうしたところへの許可といいますか、説明なり事情なりを話されているのかどうなのか、そのあたりについてお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) ケンシンファイブ、非常に残念だというお言葉いただきました。子供さん方をとおして、大人の方が健診に行かれるというような、一つの目的でやってまいりました。ある程度の効果はあったんだろうというふうには認識しております。 今、お尋ねの山口大学の商標登録あるいは徳山大学と協力しあいながらつくってまいりました。これについては、大学のほうにもお知らせしておりますので、今後、柔軟に考えていきますよという市長答弁もありますように、今後もケンシンファイブについては、必要に応じて考えていきたいというふうに考えております。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) 再雇用、再任用ではございませんが、必要に応じて、またお願いをしていくということで、ぜひ、協力依頼も検討していただきたいと思います。 続きまして、公式マスコットキャラクターの募集についてです。 市内小学生に選挙で選んでもらう、東京五輪形式で、これからの子供たちの感覚で選ぶということと、そのこと自体が地域や家庭で話題になり、結果として選ばれたキャラクターに愛着を持ってもらえるという、こうしたメリットがあると考えます。とてもいいことだと思います。応募要項では、中学生を含める可能性もあるという文言がありましたが、答弁では小学生ということでしたが、このあたりは今のところはっきりしているのでしょうか、お聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 一応、全小学生を対象にやってみたいというふうに、今のところ考えております。今、かなりの応募数がきております。これらを開いてみまして、1月までですので、その間、いろんな形でこの選抜の方法を考えていきたいと思いますが、今現在では小学生を対象にしたいというふうに考えております。
    ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) この件につきまして、質問の聞きとりのときに、ちょるるより有名になりたいと、そういうふうに担当の方が言われておりました。認知度が上がることを目指していきたいというふうに話されておりました。私もなるほどなと思いました。それならできる限り応援していきたいと、さまざまなことも思いつき、私自身も楽しくなってきております。本当に認知度を上げたいなら、目指すはちょるるじゃなくて、くまモンぐらいにしていただければと思います。 そこで、提案なんですが、毎年8月から11月にかけて行われる、今現在、行われておりますが、ゆるキャラグランプリへのエントリーやグッズの販売なども行っていけばいかがかと思います。また、このキャラクターを引用したお菓子などが販売されれば、下松市のお土産として、全国に持っていけるなど、さまざまな取り組みが期待されると思います。 また、ちょるるのときはネクタイまでできましたよね。ここ市の職員の皆さん、ちょるるのネクタイをされて議場に出られたこともありますが、下松市のセールスに行かれる際は、こうしたネクタイなども話題になると考えます。当然、現在使用されている市の職員の名札にもそうしたものも、キャラクターをモチーフとしたデザインに変更していくことも考えられると思います。 現在、ゆるキャラグランプリ、県内では何カ所、何人というか幾つエントリーされているか御存じでしょうか。今、調べましたら5つエントリーされているそうです。しかしながら、協議会とか社協とか商工会議所青年部とかなので、市が所有のキャラクターは今のところいませんので、やはり1番を目指すのであれば、ぜひ、このゆるキャラグランプリにもエントリーされたらどうかと思います。 1点、私はこうした市の職員さんというのは、交渉事とかもうけることに関しては、いわゆる商売的なことは苦手ではないかと思います、商売人ではないので。キャラクターの活用を含め、さまざまな取り組みについて、企画財政部を中心とした執行部だけで取り組んでいかれるのか。それとも民間の感覚や意見も取り入れて、自由自在に動けるような仕組みにするのか、どのような構想があるのか、現時点で考えられることをお聞きしたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 玉井企画財政部長。 ◎企画財政部長(玉井哲郎君) 今のお尋ねでございますけれども、やはり行政だけではなかなかこういったことは難しいと思います。まあやはり稼いでいくこと、阿武議員さんもよく言われますけれども、いろんな側面で脱皮をしていかないといけない、そういう時期にきておると思います。そういった観点から、やはり民間活力といいますか、そういったのを積極的に利用しながら、我々もそういう側面を出していきたいというふうに考えておりますので、そういった面で、ぜひともまた教えをいただきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(中村隆征君) 高田悦子議員。 ◆30番(高田悦子君) まだまだいろんなアイデアは尽きないんですが、80周年を記念してのキャラクターということですが、もう一つだけちょっと提案させてください。 現在、市民課に提出する書類で、人生でおめでたい瞬間の婚姻届、出生届、こうしたものにもこうしたキャラクターを印字された80周年バージョンというのをつくって、下松市で出すというか、それで提出していただく。下松市で記念すべき年に届けが出せるというのは、非常になんか嬉しいことではないかと、私は考えますし、これも下松市をPRする一助になるのではないかと考えております。この点についても、ぜひ前向きに考えていただきたいというふうに思います。 来年は、いよいよ市制施行80周年の年です。いいキャラクターが決まれば、私はこれは起爆剤になると期待しております。まだまだ、楽しい話もあるんですが、若者を巻き込める可能性のある案もありますが、後日、担当課のほうにお話をしたいと思います。 とにかく現在、さまざまな分野において、この80周年に向けて水面下でさまざまな準備が推進されていると思いますが、しっかりと下松の魅力を発信し、大成功の80周年になればと思いますが、市長の見解を伺います。 ○議長(中村隆征君) 國井市長。 ◎市長(國井益雄君) 今、マスコットキャラクターのことをずっと想定しておったんですが、けさほどからもありますように、ケンシンファイブとか、もう愛着のあるものもありますんで、今、企画財政部長が言いましたように、これもなしにするんじゃなくて、この80周年を記念に下松ならこれだという、いわゆる健康面だけじゃなくて、下松総体のをつくろうじゃないかということですので、その辺はちょっと御理解をいただきたいと思います。 実は前回ですか、前々回の本会議でですか、80周年に向けて、三角縁盤龍鏡を復元してはという一般質問もありましたし、どんどんふえていくんかなと、そういう意見が出てくるんじゃないかなという想定しておりました。今回は災害に関する質問が多かったですが、けさほど、ちょっと下松市の歴史を、何か家族で話せるような冊子の配布という話もありました。 私も80周年に向けていろんな協議もしていますが、やはり昭和14年に下松市市制が施行されたと。80年を迎えるという節目で、よく下松を全国に、下松を全国にと言いますが、その一面で、私はやっぱり市民の皆さんにこの80年の歴史も含めて、下松市を知ってもらうということも一面、大事だろうというふうに思うんで、そういう意味では、80周年ということを大事にしながら、できるだけお金のかからない、費用もかからないような形で、市民の皆さんと一緒に祝えるような何かそういうソフト面を考えていきたいなという思いをしています。そういう意味では、議会の皆さん方からもどんどん意見とか、提案とかいただきながら、費用面をできるだけ抑えながら80周年を市民の皆さんと一緒に祝いたいと思っています。 そういうことで、決意は十分にあります。80周年をみんなで、市民の皆さんとお祝いしたいという気持ちでありますので、御理解いただきたいと思います。 ○議長(中村隆征君) 以上で、本日の一般質問を終わります。 浅本輝明議員以下の質問は、9月14日に行います。 以上で、本日の会議を終わります。 次の本会議は、9月14日午前10時から開きます。熱心に御審議お疲れでございました。ありがとうございました。午後5時22分散会 ─────────────────────────────────...